シンプルで一体的な佇いの
スモールオフィス

外堀通り沿いの賃貸オフィスビル。約600m²強の狭隘な敷地の中、高効率で整形なプラン、事業性に見合ったスペックとコスト、敷地裏手で隣接する使用許可を受けた下水道局敷地の有効利用、ワークスペースからの通りへの開放感、建物の正面性への配慮などが求められた。大通りへの眺望確保のため、21.6mロングスパンとフルハイト開口を採用し、南西からの日射を制御するためPCスラブフィンとアルミ中間庇を設けた。下水道局敷地はサブアプローチ動線を成立させる一方、使用許可契約の解約を想定し、外堀通り方向のみの避難動線も成り立つ必要があるため、屋外階段を表に配し、屋外避難通路が屋内からの動線と交錯しない計画とした。これらの諸要素がホリゾンタルなファサードを構成し、シンプルで一体的な佇まいをつくり出している。