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ルヴァン雪谷大塚

東京都大田区

2019年1月

図版:ルヴァン雪谷大塚のメインイメージ

環境に相対する都市居住空間

都道環状8号線に面した地上5階RC壁式構造の賃貸住宅である。昼夜を問わず自動車の往来が多く、常に騒音・振動にさらされるこの場所において、いかに良質な住空間を確保するかがテーマとなった。住室空間および隣接する戸建て住宅エリアを都市の喧騒から守るため、高さ15m・幅15mのRC壁を構築し、1m×3mの超大判タイルの外装(日本初)とした。環8を流れるスピード感にふさわしいスケール感と良好な住環境を守る壁としての存在を表している。エントランスホールは非空調の半外部空間とし自然の風や光を取り込んだ。住宅エリア側の開口からホール内に外気を取り込み、天空に開放された坪庭を通じて穏やかな気流を発生させた。この風が吹き抜ける坪庭は、雨や雪が降り、カエデが四季により表情を変え、異形窓越しに環8の交通が映る。居住者全員が外部環境と相対し体感する環境装置としての空間となった。

延床面積:1,535m2
階数:地上5階
共同設計者:ランドスケープデザイン(外構設計)
主要技術:超大判タイル接着工法 写真:川澄・小林研二写真事務所
  • 図版:ルヴァン雪谷大塚
  • 図版:ルヴァン雪谷大塚
  • 図版:ルヴァン雪谷大塚
  • 図版:ルヴァン雪谷大塚
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