アステラスつくば東光台 マルチ治験薬棟
茨城県つくば市
2019年5月
スピードとフレキシビリティを追求するバイオ治験薬棟
バイオ医薬品の研究拠点に建つ治験薬製造施設。目まぐるしく進化するバイオ関連の新薬開発動向に適応するため、スピーディーな施設立ち上げと、開発品目の切替に伴う施設更新に最短期間でフレキシブルに対応できることをめざした。一つの空間に複数の工程設備を設置し、製造を実施する施設構成を「ボールルームコンセプト」と設定、無柱の大空間に3つの異なる製造エリアが並列するレイアウトとし、システム建築をベースとした構造、ユニットごとに分節可能な天井内建築・設備システム、モジュール化パネル工法を採用した内装・設備、これらの技術をハイブリッドモジュールシステムとして統合した。シングルユースを主体とした最先端製造設備と合わせ、製造諸室の統合、作業者の負担軽減、製造機器レイアウト自由度の向上を実現し、従来の施設構成の概念を超えた新たな試みを具現化した。
延床面積:1,597m2(新棟)、461m2(既存改修)
階数:地上2階 写真:エスエス
階数:地上2階 写真:エスエス