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21世紀へのキーワード「環境共生」

エコトープとビオトープ

 自然が人々に安らぎや憩いを与えてくれるように人もまた自然と調和していかなければならない。21世紀は「環境共生」の時代。各種技術に支えられた効果的試みが次々と登場している。

エコトープとはビオトープとは
ビオトープを包含する総合的概念。蛍等特定生物だけの生息空間作りにとどまらず、気象・地形等の環境条件をも加味し、本来そこにある自然環境全体の保全を充分考慮して空間を作り込むもの。大規模開発では、周囲の自然を保全・復元・創造しながら開発と自然との共生を図っていく。野生生物の棲息に適した環境を備えた空間がビオトープ(BIOTOPE)の概念。従来の都市空間のランドスケープ計画に、生態系にそった自然環境を持ち込み、市街地に野生を呼び戻そうというもの。小規模なものでもネットワーク化することによって効果をあげられる。

●当間高原リゾートエコトープ
  

自然を保全・復元・創造しながら地域開発
 開発と自然との共生をテーマにエコトープの考え方を取り入れた当間高原リゾート。人が自然環境を利用するだけの従来型リゾートではなく、そこにあった「里山の自然環境」を保全や復元、さらに新たに創造して開発と自然との共生を図っている。施設利用者に、環境保全の再認識と真の安らぎとを与える新しいリゾート開発の姿を示している。

●ドーミー柴崎ミニビオトープ
  

街に自然を呼び戻す
 池・トンボ・カエルなど、一昔前までは当たり前だった光景。それが今世紀後半、都心部を中心に急速に失われていった。ミニビオトープが鹿島独身寮「ドーミー柴崎」に実験的に導入されて約1年。都市施設のランドスケープ計画への新しい試みとしてつくられたこの空間は時とともに豊かになっていく。昨春、カルガモのつがいが毎日のように利用していた。さて今年は新たにどんな生き物が現れてくれるだろうか?


写真は月報KAJIMAより転載

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