特集:開通した東京湾アクアライン

「風の塔」には何がある?

 風の塔は、川崎市浮島の沖合約5kmに作られた直径約200m、深さ75mの人工島である。
 風の塔の上には、高さ90mと75mの大小2つの塔がそびえている。これらはトンネル内部の空気を排気したり、外から空気を送気したりするための施設である。

風の塔上空から。
島の上にそびえる2つの塔はトンネルの換気施設。
海上の三角形の構造物は、船舶の衝突から守る緩衝工。
風の塔は羽田空港に着陸する飛行機の窓からもよく見える。


  


▲排風機。トンネルの中では風は進行方向に流れる。トンネル内部の空気は、排風機を通して小塔から排気する。

▲送風機。大塔からは新鮮な空気を吸い込んで、送風機を通してトンネル内に送風する。

川崎トンネル川人西工事<工事概要>
場所 川崎市川崎区浮島沖合5km
発注者 東京湾横断道路
設計 東京湾横断道路
規模 地中連続壁--壁厚2.8m、深さ119m、内径98m、コンクリート量102,000m3
内部掘削−358,026m3
本体−鉄筋コンクリート241,306m3、底版厚6.0m、側壁厚6.0〜2.5m、隔壁厚4.0〜3.0m、スラブ厚1.2〜0.3m(工事数量は全量、当社は西側を担当)
シールド機外径14.14m、セグメント外径13.9m、施工延長1800m 
3.5m幅道路2車線路肩2.5m
工期 1991年3月〜1997年3月
施工 鹿島 東京支店JV

川崎人工島換気塔工事<工事概要>
場所 川崎市川崎区浮島沖合5km
発注者 東京湾横断道路
設計 東京湾横断道路
規模 大塔−高さ90m、鉄骨1,627t
小塔−高さ75m、鉄骨1,373t
工期 1996年3月〜1997年12月
施工 鹿島 東京支店JV

川崎と木更津を15分で結ぶ安全を確保をするための防災施設
「風の塔」には何がある?海の上のパーキングエリア海ほたる