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太径鉄筋の自動配列装置

―Automatized Re-Bar Distributing Robot―を開発

 当社はLNG地下タンク等で使用される太径鉄筋(直径51mm程度、重量約225kg/本)を人間に代わって能率よく安全に組み立てる太径鉄筋の自動配列装置を開発した。

■従来の鉄筋配列作業
 従来の配列作業は50〜60人の鉄筋工による人力作業とクレーンの組み合わせによって行われてきた。

■太径鉄筋の自動配列装置
 今回開発された自動配列装置では、底版全域をカバーするために、まず、タンク底辺の中心にセンターポストを、タンク外周部に走行レールを設置。 これらに横行ガーダを接続させ、円を描くように走行させる。 横行ガーダに沿って懸架された配列装置は自由に動く。 配列装置は、地上クレーンによりタンク底面に降ろされ、仮置された十数本の束になっている太径鉄筋の中から1本をとりだし、 人間の手と同様につまみ出して把持、所定の位置に配筋する。

太径鉄筋の自動配列装置
●装置の将来展望
 将来的には、運搬・組立・結束までの一連の作業を完全自動化していく方針である。
 今後は、この装置をLNG地下タンクだけでなく、ダムや建築工事でも適用していく予定。
 
自動配列装置開発のメリット

(1)急速施工

(2)安全化

(3)コストダウン


写真は鹿島月報より転載

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