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JCDデザイン賞'95大賞受賞
当社が設計・施工した東京海上東日本研修センター(栃木県南河内町)が、日本商環境設計家協会が主催するJCDデザイン賞′95で大賞を受賞した。
この建物は、畑や水田を思わせるランドスケープの中にヴィラと納屋バーンという趣の研修棟と宿泊棟の2棟から成っている。 研修棟の屋根のフォルムと宿泊棟の重厚さのバランスの良さや、木や素焼きタイルなどの簡素な素材を多彩に用いた美しいインテリアなどが審査員から高い評価を得た。 JCDデザイン賞でゼネコン設計部が大賞を受賞したのは、初めてのことである。
JCDデザイン賞は、1977年に商空間デザイン賞として創設されたが、現在では広く今日の空間デザインのあり方を示し、デザイナーがその総合性を探求する場として注目を集めている。 これまでは商業施設を中心に審査をしてきたが、今回から公共性の高い施設、オフィス、アミューズメント、スポーツ・医療施設なども審査の対象に加えられ応募総数242点の中から大賞1点、優秀賞 8点、奨励賞28点が表彰された。
都市環境デザインモニターメッセへ出展
去る7月14日、東京・天王洲のUBEホールにおいて、都市環境デザインモニターメッセが開催された。
この展示会は、都市環境の開発事例、技術開発などを企業がプレゼンテーションし、都市環境の形成に関わる発注者、設計者、デザイナー、大学教授らのモニターと意見交換するというユニークな形式のものである。 当社からは技術研究所第六研究部柵瀬室長がプレゼンターとなって、「コンクリートはなぜ人にやさしくないか」というテーマで、太陽光の紫外線や輻射を低減する微細藻類での壁面緑化やエージングについて発表を行った。
会場には関係省庁はじめ自治体、学者、設計事務所、コンサルタントなど都市環境の専門家約150人が参加し、活発な意見、質問が多数寄せられた。
ビデオ「浅草凌雲閣を救え」「免震構法」完成
現在の耐震・制震技術、設計・解析技術を1923年以前にタイムスリップさせて、関東大震災で崩壊した浅草凌雲閣を救済しよう。 一昨年の関東大震災70周年で発表されたプロジェクトが、装いも新たにビデオとなって登場した。 関東大震災の記憶は遠くなりつつあるが、今年1月に起きた阪神・淡路大震災の記憶はまだ私達の眼に生々しく残っている。 これらの教訓を踏まえた小堀・当社最高技術顧問のお話も加え、全体で16分構成のビデオ「浅草凌雲閣を救え 現代の最新建築技術を70年前へタイムスリップ−耐震・制震技術はどこまで進歩したか−」は、広報室、各支店広報課に常備して、無料で社内外に貸し出している。
また、現在「ハイテクで未来を築く−鹿島の免震防振構法−」のビデオの改訂版も制作中である。 地震の被害から逃れたいという強い必要性を持つ顧客に向けて、免震とはどういうものか、その性能、メリット、実績と各種の適用事例などをまじえて紹介する。 10分程度に簡略にまとめ、9月上旬完成を予定している。
なお、両ビデオとも英語版を揃えてある。
小学生のトンネル見学会
去る7月1日、当社九州支店が鹿児島県で施工中の第2紫尾山トンネルに、出水市立米ノ津東小学校6年生35名が課外活動の「社会勉強」のため見学に来た。
児童たちはJV会議室で概要説明を受けた後、保安帽と防塵マスクを着用して坑内に入った。 坑内では鹿島式新換気システム、国産1号機の大型ずり積機、トンネルワークステーション、レーザー照射システムなどを見学し、驚嘆の声を上げていた。 また、昼夜作業の苦労に対していたわりや励ましの言葉も寄せられ、JVから缶ジュースと鉛筆をプレゼント、お互いの交流を図った。
第2紫尾山トンネルは、全長3,390m、開通すると新幹線が通る。
江川雨水貯留管で七夕
当社横浜支店が川崎市で施工中の江川雨水貯留管JV工事事務所に飾られた七夕飾りが、近隣の目を楽しませてくれた。
江川雨水貯留管工事事務所は、住宅街でのシールド工事であるため、近隣の方々に工事を理解していただこうといろいろな試みがなされている。 現場入口には実際のトンネルの大きさを知ってもらうため、本物のRCセグメントを組み立ててアーチを作り、現場の顔としている。 クリスマスにはイルミネーションを点灯して好評を博し、今回の七夕飾りとなった。 アーチの横にはインフォメーションルームを設置して誰でも気軽に見学できるようになっている。
また、これらの試みが評価され、江川雨水貯留管工事事務所は、CCI神奈川の平成7年度「建設ステーション元気アップコンテスト」で、優秀賞を受賞した。
写真は鹿島月報より転載
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