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グリーンインフラ

自然環境、地域経済、国土強靭化になくてはならない
古くて新しい取組み

グリーンインフラは「自然環境が有する多様な機能を積極的に活用して、地域の魅力・居住環境の向上や防災・減災等の多様な効果を得ようとする(第4次社会資本整備重点計画)もの」とされています。自然環境には多面的な機能があり、グリーンインフラと称さないものの、これまでも事例としては多自然の川づくり、遊水・水循環・雨水流出抑制等のための貯留や浸透を行う公園や街路、屋上等の緑化、緑の防潮堤の築造などが行われてきました。近年、グリーンインフラは持続可能な社会と経済の発展に寄与するものとして、その考え方が注目されています。

グリーンインフラを構成する要素

私達が抱える課題に対応していくことで、国土の適切な管理や質の高いインフラの整備を推進し、自然共生社会を実現することが望まれています。
このため、グリーンインフラを3つの要素「防災・減災・国土強靭化」「地域振興・地方創生」「生態系・環境保全」を融合させるものとして捉えた取組みが進められています。

図版:グリーンインフラは水・緑・生き物から成り立つ

グリーンインフラは水・緑・生き物から成り立つ

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グリーンインフラ整備により達成される効果

グリーンインフラの整備により、地球温暖化の緩和や浸水対策、生き物の生息・生育空間の提供など環境への効果が期待できます。また、グリーンインフラを適切に運用していくことで、健康・レクリエーションなど文化の提供、集客、地域活性化、不動産価値向上など人間活動への効果も期待できます。

図版:グリーンインフラ整備により達成される効果

グリーンインフラに関連する社会動向

グリーンインフラは米国で発案された社会基盤整備手法とされており、2013年にはEUでグリーンインフラ戦略が策定されるなど国際的な取組みとして広がっています。
日本では平成27(2015)年に閣議決定された国土形成計画でその推進が盛り込まれています。これより先「生物多様性国家戦略2012-2020」や「国土強靭化基本法」においては、自然生態系を活用した防災・減災の考え方(Eco-DRR:Ecosystem-based disaster risk reduction)が示されています。
これらの動きは民間にも広がりを見せつつあり、地域のオープンスペースを緑地や農地として整備し、良好な環境やにぎわいの創出、潤いのある豊かで健康な生活を作る上で欠かせないインフラとして、民間が持つ知恵や活力も活かしながら保全・活用していく方向に進んでいます。
一方、農林水産分野でも耕作放棄の広がる農地や荒廃が進む森林や水域をグリーンインフラとして再評価しようという動きが始まっています。

人口減少・少子高齢化が急速に進展する中、社会・環境・経済における複合的課題を解決するアプローチが求められており、グリーンインフラはその多機能性から、様々な課題への包括的な解決策を提供する手法として期待されています。

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