NEW TECHNOLOGY

今号の目次に
もどる
他の号を
みる

無線による画像伝送でトンネル作業を円滑に

トンネル内画像伝送システムを開発

 当社は、断面が小さい長距離トンネルの路盤コンクリート打設作業を、無線による画像伝送で効率的に行うことができるシステムを開発した。
このシステムを導入したトンネルは、小断面であるため、アーチコンクリート巻立て後はトンネルの幅が狭くなり、坑内搬送車は通ることができなくなる。 そのため路盤コンクリートの打設は、最大で250m程度離れたコンクリートポンプから、坑道に配管されたパイプによって圧送され、行われていた。
 このたび開発されたトンネル内画像伝送システムは、画像伝送に50GHz帯のミリ波の電波を利用している。
 このシステムによってポンプオペレータは、作業場所の均型枠にセットされた小型カラーカメラと集音マイクから、コンクリート打設状況を知ることができる。
 この結果、作業の効率化が進み、打設時間も短縮できた。また画像情報の伝送により、安全性の向上も図ることができた。
当社では、本システムをトンネルに限らずあらゆる地下空間で活用していきたいと考えている。
コンクリートポンプと画像伝送装置(受信側)

打設箇所の画像伝送装置(送信側)

伝送経路


写真は鹿島月報より転載

All rights reserved, Copyright(c)1996 KAJIMA CORPORATION