![]() |
日本人の美意識そして生活様式には、日本的なものを愛でる心が色濃く残っている。
今では少なくなった和室であるが、私たちは本能的に良い和室と悪い和室を見分ける眼力をもっている。
また、自宅のソファでくつろいでいると、いつのまにか床に座っている自分を発見したりする。
いかに便利な洋風文化が生活のすみずみまで浸透しようと、日本人の感覚には、日本的なものを受容する遺伝子のようなものがあると言えよう。 国内旅行は「温泉につかり、美しい自然を眺め、おいしい料理を食べる」ことにつきる。 すなわち、都会の喧噪をはなれ、様々な心地よいものに身をひたし、心身ともに充実感を味わうことを目的としている。 この欲求をすべてかなえてくれるのが、「和風旅館」である。 旅館の起源をたどれば、湯治客向けの宿やお伊勢参りの民衆のための旅籠などに行き着くのだが、 このような原初的形態から始まって各地域、各時代の習俗、文化を取り入れながらそれを洗練させてきたものが今日の旅館である。 海外旅行の増加、ホテルの供給増、旅行者の低価格指向など旅館をとりまく環境は厳しい。 しかし、厳しい競争の中で磨かれ、これからも旅館は進化していく。 旅館経営者とともに、企画・構想から設計・施工、保守・管理まで、和風旅館のトータルな味わいをつくり込んでいく、当社のサービスを特集する。 |
All rights reserved, Copyright(c)1996 KAJIMA CORPORATION