特集:開通した東京湾アクアライン

川崎と木更津を15分で結ぶ

 昨年12月18日,東京湾アクアラインが開通した。これにより、神奈川県川崎市と千葉県木更津市が隣町になった。
 東京湾アクアラインは、全長15.1kmの自動車専用有料道路である。9.4kmのトンネル、2箇所の人工島、4.4kmの橋により構成される。
 建設には、調査開始から32年、本工事着手から9年余りの歳月を要した。工事は、技術の粋が集められ、「土木のアポロ計画」とも言われた。今月号では完成した東京湾アクアラインの全貌を、当社施工以外の部分も含めて明らかにしてみようと思う。

川崎側のトンネル入口。
真上のピラミッド型の建物は浮島換気所。


  

下り線のトンネル内部。
シールド機が地中接合したのはここ。写真の奥側(風の塔側)から手前側に向かって当社のシールド機が掘り進んできた。

川崎トンネル川人北工事<工事概要>
場所 川崎市川崎区浮島沖合
発注者 東京湾横断道路
設計 東京湾横断道路
規模 泥水加圧式シールド
シールド機外径14.14m、セグメント外径13.9m、施工延長1800m 
3.5m幅道路2車線路肩2.5m
工期 1992年7月〜1997年12月
施工 鹿島 東京支店JV

川崎と木更津を15分で結ぶ安全を確保をするための防災施設
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