特集3:鹿島社員が考える,21世紀の予言

鹿島社員が考える,21世紀の予言

 「2001年宇宙の旅」という映画がありましたが,2001年,普通の人が宇宙へ旅するまでには至っていません。しかし,21世紀に実現する夢の技術,21世紀はこうなるという大予言を社員から大募集。21世紀,私達の生活は,建設業は,鹿島は,現場は,どう変わる?まで様々な予言が寄せられました。それでは始めましょう!21世紀は,どうなる?!

科学技術 科学技術
海水から酸素が取り出せるようになり,海底都市が出来る!(機械で酸素を作り出すのではなく(故障するとみんな死んでしまう),新素材膜の発明によって空気と水の間で簡単に成分の交換が出来るようになり,その膜で海底都市を覆う)
パソコンからキーボード,マウスがなくなる!脳に埋め込まれたチップがパソコンを動かす!(パソコンという旧式な機械がなくなっているかも)
タイムマシンができて,タイムトラベルが可能になる。
建物に直接植えられる植物が品種改良され,緑に包まれた建物が増え,緑多い地球になる。
常温超伝導体が発見され,それを利用して効率的な送電や電力の運搬,貯蔵が可能となる。
天候のコントロールが可能となり,雨を人工的に降らせたり,台風が発達しないようにコントロールできるようになる。
5万人から10万人が住む海上都市がいくつもできている。陸地とのアクセスは垂直離着陸機,ヘリコプターやボート使用。海上都市は気候に応じ移動可能。
オゾン層が薄くなっているところの補修ができる。
視覚,聴覚など五感,および頭脳,感情を持ったロボットの出現

宇宙 宇宙
地球をまわる軌道に膨大に配置されたソーラーパネルによって発電された膨大な電力がマイクロ波で地球に送電され,地球の全電力をまかなうことができる。
地球と月の間に宇宙ホテルができ,また月には工業団地が整備され,テーマパークもあり,その往来には従来の打ち上げ方式ではなく,滑走路使用で離発着できるロケット飛行機を利用。
今,海外旅行に自由に行ける感覚で,「宇宙旅行」に行けるようになる。最初は高額でも,21世紀後半には,破格で行けるようになる。もちろん,パスポートさえ持っていれば行ける。「火星」「土星」等それぞれ入国印,出国印を押してもらえる。

言葉は,英語が発展的に解消されたエスペラント語のようなものが公用語となる。もっとも,人々がわいわいがやがや話すことは,滅多にない。大抵は,テレパシーで話す。数10km離れていても,距離感なくコミュ ニケーションできるようになる。
ヒトと動物が会話できるようになる。
自分の話す言葉を瞬時に相手の国の言葉に訳す機械ができ,誰でもが世界中の人々と言葉の壁を越えて自由に会話できるようになる。
コミュニケーション

車利用の増加に伴い環境面から排ガスの出ない気球のような乗り物が一般人向けに開発される。
重力をコントロールする技術が開発される。この事により従来,可燃エネルギーで地球の引力に抵抗していた航空機やロケットが容易に飛行可能となり,いわゆるUFO型の飛行装置も実現する。地上においては,タイヤの無い自動車の走行も見られる。
水で走る車が完成。1トン=10円。
これまでの平面交通から3次元の交通になる。
東京発ケープタウン行きのような大陸横断鉄道が日常化する。
乗車して目的地を告げると車が自動的に判断して連れて行ってくれる。カーナビも要らないし飲酒運転も違反も事故もなくなる。駐車するときはポケットに入るくらい小さくなれば駐車場も要らなくなる。
飛行機は常温超伝導体を搭載した電気飛行機になる。燃料は水のみで,豊富な電気を使って水を電気分解し,できた酸素と水素を化学反応させ,そのエネルギーで空中を飛ぶ。
移動手段 移動手段

人間の臓器などのパーツが,悪くなったり,破損した場合は,人の意思により,交換できる様になる。そのため,寿命を70歳以上になった時点で選べるようになる。
男性だけ,女性だけででの妊娠,出産が可能になり,男性同士の夫婦,女性同士の夫婦が登場する。
クローン人間の誕生。
平均寿命は150歳を突破する。
閉経を遅らせる薬が開発され,おばあさんでも子供を生めるようになる。
ガン,アルツハイマーの特効薬ができる。そのため,益々高齢化が進む。
飲むだけで体重を減らせる新薬が発明され,「デブ」という言葉が死語になる。
画期的な毛はえ薬の開発でハゲの人がいなくなる。
ロボットによる手術(医療ミスがなくなる)
1時間の睡眠で,8時間睡眠と同じ効果が得られる布団が発売され,夜の町おおいに賑わう。
老化現象が科学的に解明され,非常に高価だが老化を遅らせる薬が発売される。
人間・医療

社会生活 社会生活
ソーラー小型飛行機を各家庭で所有し,空中移動するようになるためガソリンスタンド,車,高速道路がなくなる。
各家庭で,雨水取り込み浄化システム,汚水浄化還元システムが完備され上下水道システムがなくなる。
21世紀は,テレビ画面が平面画像から,立体画像になる。専用のメガネをかけたら,映像が飛び出して見えて,さらに手で触れることができる。しかも,本物と同じ手触り(温度,質量,におい,etc…)を感じることができるようになる。
銀行・クレジット・戸籍証・住民票・保険証・免許書・定期券・図書館やレンタルビデオの貸出表,全てに使用できるICカードが現れる。
人工知能技術がさらに進んで,人間の癖・表情・言葉づかいなどのあらゆる感性を再現できるようになり,壁掛けTVの画面には,先に死んだはずのおじいちゃんが,いつまでも笑顔で,おばあちゃんとの会話につき合ってくれ,超高齢時代が寂しくなくなる。
時間を貯めることができるようになる(時間の貯金)
幼稚園・保育施設と老健施設とは合体され,今ボランティアと呼ばれている介護は義務教育のカリキュラムとして定着する。
寝だめが可能となり週休5日が実現し,2日は徹夜で働きあとは遊ぶ。
なんでも暗証番号と整理番号で確認され,名前を確認されることが無くなる。
日本海の埋め立て完了。中国・朝鮮半島と陸続き。グアムから30分,ハワイは1時間。ロスが2時間。国境がなくなり,通勤圏が飛躍的に広が る。もっとも会社にいくのは月に1〜2日。
空中に浮かぶ家に人が住むようになる。家は羽を持ちどこへでも飛んでいける。

建設業
自然回帰への願望が強まり,人工物を建設していた建設会社の主業務は自然回復工事となる。
商社機能,マネジメント機能,信用・品質保証をする建設業。請負はそのうちの一部となる。
建築構造用接着剤ができて,リニューアルが超短工期でできるようになる。
宇宙土木技術のフィードバックで建築主構造が圧縮から引張へ変化する。有機軽量部材の使用で富士山ぐらいの超々大建築が実現する。
完全に,無振動・無騒音の建築物解体技術の構築。ex.レーザー光線を使用した携帯コンクリートカッターの普及。
コンクリートを溶かす技術が開発される。
壁掛けTVがとことん薄くなって「巻物TV」になり,現場での設計図書も筒からだすと紙面ではなく,電子図面になり,設計変更もメールで一発対応になる。

鹿島建設 宇宙事業本部 地球軌道支店 月面営業所 XXクレータードーム新築工事事務所:こんな名刺を持った人がいるようになるのかな?
鹿島が建設廃棄物を分解・縮小する方法を開発し,世界のゴミ問題に大きく貢献する。
鹿島は現場施工から離れてマネジメントのみの会社になる。
外国人の社員が増えていき,ついには外国人の重役が登場する。
定年制度がなくなるとともに,入社年次も早まって,15歳や80歳の社員がバリバリ活躍!
「鹿島電脳住宅」を他社に先駆けて発表。ベンチャーキャピタルから資金調達して新会社を設立。社長は弱冠20代女性。
鹿島は商社化が進み,海外の大手企業と合併を繰り返し,世界的ビックプロジェクトをやり遂げた結果,21世紀半ばにはソニー・トヨタなどと並ぶ世界企業の仲間入りをする。
鹿島

現場
現場 現場
建設ロボットが発達し,工事現場においても在宅勤務が可能となる(自宅のパソコンで操作する)
重力をコントロールする技術が開発され,建設業も大型のタワークレーン等不要になりコンパクトな重力調整装置を鉄骨等にセットしリモコンにて簡単に取り付けが可能となる。
思考アクセスプログラム(テレパシー)が発達する。作業員の思考にアクセスでき,確実に意志の伝達ができ,作業員の目を通して,安全・品質を身をもって知ることができるようになる。
リュックを背負うような感覚のジェットパックが開発されみんな空を飛べるようになるので,足場代が浮く。墜落災害がゼロになる。
どんなに機械化が進んでも人の力による建設作業は基本的になくならない。能力のある職人は生き残り,専門工事業者の淘汰は更に激しく進む。
情報技術が更に進み,現在の工事事務所の形態は不要になる。調達は完全にネットに移行する。
現場 現場



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