世界初の3連シールド
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大阪ビジネスパーク停留場
大阪城の北、大阪城公園と寝屋川、第二寝屋川に囲まれた大阪ビジネスパーク(OBP)は、就業人口3万8千人、昼間人口15万人の超高層ビルが林立する大阪の新都心である。そして、当社が現在施工中の大阪市営地下鉄第7号線・大阪ビジネスパーク駅(仮称)は、この地区に初めてできる鉄道の駅となる。
従来地下鉄の駅部(ホーム)を建設する場合、浅い場合は地上からの開削工法で、また深い場合は2本のシールドトンネルの間の地盤を凍結工法や地盤改良などで、固めて切り広げる方法をとっていた。しかし本工事の場合、駅のホームレベルの深さは32.5mと大阪市の地下鉄では最も深い所に作られる。2本の川を避けなければならないし、駅の直上にはIMPビルがある。また外径7mを越える大きな下水幹線とのすき間はわずか90cmしかない。それに加え掘削予定部分の上半分は粒子の細かい洪積砂層、下半分は洪積粘土層と土質が違い、従来工法だと工事の難航が予想される。そこで3連シールド工法の開発によって、駅部の延長155mのうち、107mを3連シールド機で掘削、2本のホームと駅部を一度に構築することになった。
写真は鹿島月報より転載
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