神戸震災対策本部は、神戸建築出張所と土木系の元町出張所の事務所内に仮住まいをしていたが、3月16日、神戸商工貿易センタービルの15階に居を移した。同ビルの19階には当社の神戸営業所もある。本格的な復旧活動が行われている現地には、現在各地からの応援社員約200名が常駐している。
また、2月に発行した「平成7年度兵庫県南部地震被害調査報告書(第一報)」に続き、第二報が完成した。
第一報は、地震発生直後から実施した現地調査を基に、写真等により被害状況を客観的にまとめたものであったが、この第二報は研究者・専門家向けの内容で、より詳細な分析を追求したものとなっている。執筆は、当社技術研究所、小堀研究室、設計・エンジニアリング総事業本部、建築技術本部の担当者が行っている。地震動特性の解析・評価、被害状況の専門的分析、設備機器の被害状況、防災面からの調査状況、社会工学面からの提言などが、約120ページにまとめられた。
当社では、第一報と同様にこの調査報告書を学会、各種研究機関、大学、工事関係者などへ配布し、今後の調査研究及び被災地の復興に役立ててもらいたいと考えている。
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