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地域密着型の街づくり

〜広島イーストビル新築工事〜

 広島市の東部、段原(だんばら)地区は、1947年に当社の広島支店が発足した縁の地である。今月号では、その段原地区の一角で建設が進んでいる複合商業施設の現場を紹介する。

●東京イースト21に次ぐ再開発
 本プロジェクトは、段原地区を中心とする広島市東部の商業・文化の拠点となる複合商業施設つくろうというもので、開発総事業本部と広島支店が中心となって計画したものである。敷地面積は約17,000屐⊆社による再開発事業としては、東京イースト21(東京都江東区)に次ぐ規模となる。

商業施設棟最上階からオフィス棟を望む。左側に見えるのが比治山

●立体遊歩道で直結
オープンは、商業施設棟が今年10月、高層棟が来年4月に予定されている。広島市現代美術館などが立地する比治山(ひじやま)芸術公園とは、エスカレーターや動く歩道を組み合わせた全長約207mの立体遊歩道で結ばれる。現在は、敷地が隣接しているものの高低差が大きくアクセスが悪い。しかし、この立体遊歩道が完成すれば、ビジネス・商業の中核施設と文化のメッカが一体化する。

●市民の憩いの場も
 ここでめざしているのは、「地域密着型の街づくり」である。
 隣接する比治山芸術公園は、これまで広い駐車場がなく、休憩のためのスペースも限られていた。この広島イ−ストビルのなかには、観光バスも利用可能な駐車場や、市民ギャラリーをはじめとする市民の憩いの場も盛り込まれている。これにより、芸術公園内の諸施設の活用促進が期待される。
 土地を等価交換した地元住民の住宅と接する南側の境界部分には、小川の流れる「せせらぎモール」が設けられる。大きなビルから受ける圧迫感を和らげるための工夫である。また、万一周辺地域で火災が発生した際にも利用可能な、防火水槽が設置されることになっている。

1.商業施設棟 地下1階 地上7階。メインのショッピングセンターはマイカルグループの「サティ」。7つの映画館、アミューズメント施設、飲食店や市民ギャラリーなどが併設される。
2.高層棟 地下1階 地上19階。高規格のインテリジェント・テナントビル
3.駐車場棟 約1200台(地下駐車場含む)が駐車可能な自走式の立体駐車場

●広島支店の節目に
 広島イーストビルは、段原地区活性化のエースとして着工前から大きな期待が寄せられてきた。広島営業所から広島支店に昇格して50年目の今年、長年にわたって育んできた再開発事業が、まもなく結実する。


広島イーストビル新築工事
<工事概要>
完成予想図
場所広島市南区段原1−3
発注者鹿島
設計当社設計・エンジニアリング総事業本部
用途商業施設、事務所、駐車場
規模敷地面積−17,054
商業施設棟−鉄骨コンクリート造 地下1階 地上7階 延べ46,689
高層棟−鉄骨コンクリート造 地下1階 地上19階 延べ24,315
駐車場棟−鉄骨コンクリート造 地下1階 地上9階 延べ34,756
工期1996年8月〜1998年3月
施工鹿島 広島支店


写真は月報KAJIMAより転載

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