特集:完成した西武ドーム 様々な制約との闘い−総合力で臨んだ工事の記録
●一期工事
鉄骨位置自動計測装置 ベントなしで鉄骨を中央へせり出していくため,鉄骨の位置決めには高い精度が要求された。このため目標座標まで自動で誘導する光波測量システムが開発された。
屋根材自動搬送・敷設装置 ドームの周辺にはクレーンを複数設置するスペースがない。この自走式屋根材搬送・敷設装置は最大5枚の屋根材をドーム半周にわたって運ぶことができる。また,急勾配の屋根での作業環境を大幅に改善した。
●二期工事 二期工事はグラウンドレベルで直径145mの膜屋根を構築し,天井までリフトアップ,一期工事で架設した金属屋根と合体させる工事だ。最大のポイントは17,000m2の巨大な膜をいかに短工期で張ることができるかであった。従来の手作業では4か月かかるため,新たに自走式膜張り装置が開発された。
自走式膜張り装置
膜屋根リフトアップ 今回の工事の山場となった膜屋根のリフトアップは99年1月30日から3日間にわたって行われた。重量2000tの膜屋根を100台のジャッキで持ち上げていく。バランスを保ちながら37.2mの高さまで上昇した。
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