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建設現場で進む施工管理の情報化

新工程管理システムおよび工事用提出書類データベース(DB)システムを開発

 当社は、企画から施工の各段階で用いる各種の工程表を簡便に作成し、統合的に管理する「新工程管理システム」および官公庁向け書類を効率的かつ正確に作成できる「工事用提出書類データベース(DB)システム」を開発した。今後、これを全社的に展開し、各工事のプロジェクト管理機能を一層強化していく。

■新工程管理システム
 本システムは、汎用プロジェクト管理ソフトに、当社が過去に施工したさまざまな物件の工事数量データベース(DB)と構造・工法別作業手順を持たせることにより、工事概要程度の粗い情報でも週間工程表レベルの詳細工程とそれに連動した全体概略工程表を即時に自動作成できるもの。また計画段階で、躯体工事数量がわかっている場合は、システムが算出した標準的な鉄筋量・鉄骨量・コンクリート量等を置き換え、より正確な工程表を作成することができる。

新工程管理システムと工事用提出書類DBシステムの位置づけ
詳細工程図

■工事用提出書類DBシステム
 本システムは建設現場が作成する社外・社内提出書類の帳票フォーム並びに入力項目を電子情報として蓄積・管理するもの。工事名などの共通項目の入力作業の削減、ならびに帳票用紙改廃の一元管理が可能であり、提出書類の作成状況をリスト管理できる。現場事務量の大幅な削減と出し忘れなどのうっかりミスを防ぐことができる。まず第一弾として、東京支店管轄の消防署、警察署、労働基準監督署、建築主事などの官公庁提出書式を約200種類登録し、試行を含めた運用を開始する。なお帳票追加等メンテナンス業務は関連会社に管理センターを設置する。

システム運用体制
書類作成・提出状況確認モード


写真は月報KAJIMAより転載

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