特集:KAJIMAメイドのマンション

chapter1:マンションにおけるKAJIMAブランドのパワー
首都圏マンションランキング 第1位の実力
 「都心・超高層・大型」のマンションを中心として,マンションの供給量が伸び続けている。昨年度の供給量は,過去最高であった一昨年の86,297戸を上回る95,645戸という空前の数字を記録した(不動産経済研究所調べ)。供給量が増えているにもかかわらず,平均契約率は80%近くを示し,年末在庫は9,000戸と市場の堅調ぶりは続いている。
 好調な市場トレンドの中で,鮮明になってきているのが「勝ち組」と「負け組」の二極化現象と言われる。大量供給に伴い競争が激化する中で,エンドユーザーの肥えた選択眼に応えるだけの優れた「商品企画」でなければ勝ち残ることは難しくなっている。そうした中で,当社の提供するマンションは,その企画力・技術力において市場から高い評価を獲得し,即日完売の好調な販売実績を残す物件が相次いでいる。
 例えば,昨年の首都圏マンションランキング(『週刊ダイヤモンド』2000年10月14日号)において総合得点で第1位に輝いた「ガーデンプラザ新検見川」(千葉市)は,当社が区画整理から企画・設計・施工までを一貫して手掛けた物件である。ビオトープをはじめとする環境共生をテーマにした高品質の街づくりで,敷地の利用計画・建物計画ともに満点に近い評価を得た。
 このランキングを現地取材のうえで採点・評価を行った住宅評論家の佐藤美紀雄氏は,やはり当社が開発したマンション「パークスクエア[ネオス]横浜」を取り上げて,つぎのようにも述べている。「ゼネコンの設計部門が実力をフルに発揮すれば,有力な建築事務所と遜色がない優れた設計が得られる。それを証明したのが,『パークスクエア ネオス』だ」(日経産業新聞,2001年7月3日)。

時代をリードする商品企画力
 過去20年間,当社は,総戸数3,201戸の「志木ニュータウン」をはじめとして,112物件16,342戸の自社物件マンションを開発事業本部がコアとなって供給してきた。志木で日本初の免震マンションを実現したように,当社ならではの技術力を発揮した商品企画力によって,つねに時代をリードするマンションを提供し続けている。
 最近では,「ディアマークス キャピタルタワー」(東京都練馬区)が日本初のイントラネットマンションとして注目を集めた。各戸のテレビから住民同士の情報交換ができるイントラネットシステム「ディアネット」を標準装備しており,回覧板や共用施設の使用予約などが可能である。企画・設計・施工・管理までを鹿島グループがトータルにプロデュースしたこのマンションは,日本初の超高層RCダブルチューブ構造の採用によって,梁・柱がほとんど出ない住空間を生み,自由なプランニング,容易なリフォーム・メンテナンスを可能としている。練馬駅のほど近くに地域のシンボルタワーのようにそびえ,建設技術やITも含めた総合的な企画力を改めて示したのである。
 今回の特集では,マンション市場で脚光を浴びる,当社プロデュースのマンションを紹介する。数ある物件の中から商品企画に注目し,その代表例を取り上げていきたい。

昨年の首都圏マンションランキング
昨年の首都圏マンションランキングで総合得点第1位に輝いた当社の「ガーデンプラザ新検見川」(『週刊ダイヤモンド』2000年10月14日号より転載)。住宅評論家・佐藤美紀雄氏が首都圏70物件を現地取材し,「敷地の利用計画」「建物計画」「周辺住環境」を柱とする20項目で採点(100点満点)。千葉県トップのガーデンプラザ新検見川は,首都圏全体で最高の89.5点を獲得した。


|Chapter1 マンションにおけるKAJIMAブランドのパワー
Chapter2 商品企画力の証明 〜3つのMade in KAJIMA〜
Chapter3 つくり手の想い、ユーザーの声