タワービルの前ではメインビル解体作業が行われている。
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●徹底されるアスベスト除去
ビル解体で厄介なのはアスベストの除去である。
建築物にはどこかしらでアスベストを含んだ建材が使用されており,綿密な調査が必要である。
本工事では1994年から調査に3年,除去作業に4ヶ月を費やした。
●柔構造ビル解体のモデルケースとして
地上13階建てのタワービルは,日本初の超高層,霞が関ビルの建設を実現した柔構造のビルであった。
霞が関ビルが完成したのが1968年,ビルにも寿命があるのでいずれ超高層ビルも解体の時期を迎える。
このフジテレビ旧本社ビルは柔構造ビル解体のモデルケースとして,作業のマニュアル制作にも重要な役割を果たす。
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フジテレビ河田町旧本社ビル解体工事 <工事概要> | |
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場所 | 東京都新宿区河田町3−1 |
規模 | メインビル(鉄筋コンクリート造地下1階,地上4階 延べ1969m2) タワービル(鉄骨鉄筋コンクリート造,鉄骨造 地下2階,地上13階,塔屋1階 延べ1297m2) アーケード棟(鉄筋コンクリート造 地下1階,地上4階,塔屋1階 延べ521m2) グランドスタジオ棟(鉄筋コンクリート造 地下1階,地上4階,塔屋1階 延べ905m2) |
工期 | 1997年3月15日〜1998年3月31日 |
施工 | 鹿島 東京支店JV |
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