[2007/08/27]

ヒートアイランド対策に貢献!

−人工地盤緑化培養土「ケイソイル」「草花名人」をバージョンアップ−

 鹿島(社長:中村 満義)は、1996年に開発した2種類の人工地盤緑化培養土(商品名:ケイソイル、草花名人)をヒートアイランド対策に向けて保水力等の機能アップの改良を行い、あわせてコストダウンを実現しました。

 近年、ヒートアイランド対策として屋上緑化が注目を集めています。国や各地の自治体は建物の緑化を支援する制度を設けており、さらに建築物の規模に応じて屋上緑化を義務づける条例を東京、埼玉、大阪などが制定するなど、都市部の緑化を推進する施策がとられています。特に都心部では、ヒートアイアイランド対策や環境配慮の観点から、屋上のみならず敷地内にできる限り緑化スペースを設けるケースも増えています。国土交通省の調査によると、2006年の屋上緑化は983件で計25.5ha、2000年と比べると約2倍となっています。

 当社では、業界に先駆け1996年に軽量かつ最適な肥料や栄養分をバランスよく配合した人工地盤緑化培養土「ケイソイル」(樹木用)、「草花名人」(草花用)を開発し、関連会社の(株)テクノウェーブ(社長:五十嵐 力 本社:東京港区)より販売を行ってきました。このたび、拡大する同市場での競争力強化のため、原材料や配合の大幅な見直しを行いました。材料の一部に、これまで単独では商品化することが難しかった植栽用土細粒やパーライト細粒を活用したことが特徴です。これにより従来品に比べそれぞれ15%程度のコスト低減を実現するとともに、植栽用土細粒は、飛散しにくいので施工中の散水など粉塵対策を軽減でき、施工性が向上しました。

 屋上緑化に用いる人工地盤緑化培養土には、パーライト主体と火山砂主体の2種類のタイプがありますが、ヒートアイランド対策には、保水力の高いパーライト主体のタイプがより適しています。「ケイソイル」「草花名人」はパーライト主体のタイプで、ヒートアイランド対策により貢献できるように今回の改良ではさらに保水力を向上させました。 改良した本製品は、東京港区のオフィスビル「赤坂ガーデンシティ」の人工地盤緑化に2005年に適用され、植物の良好な生育でその優れた効果を確認することができました。ケイソイルは2006年度末までに140件、約5,700m³、草花名人は一般向けを中心に380件の実績を有しています。

赤坂ガーデンシティ緑化例
赤坂ガーデンシティ緑化例

今後、鹿島では屋上緑化分野などの市場拡大をにらみ、本製品の販売を引き続き(株)テクノウェーブから行っていく方針です。また、OEMによる積極的な展開も検討していく予定です。

屋上緑化例 草花名人,草花名人従来品,市販培養土3種
(写真左)ケイソイル・草花名人を使用した屋上緑化の例
(写真右)左から草花名人,草花名人従来品,市販培養土3種

本製品の特長

本製品はパーライトなどを主成分とした、無機物系の人工軽量土壌です。無機物系のため、有機物系の培養土と比較すると経年変化による土の嵩減りも少なく、また軽量で保水性・保肥力に優れているため、維持管理が容易です。屋上緑化や基礎や配管などにより土壌厚が十分にとれない場所の植栽に適しています。

改良後の特長は次のとおりです。

ケイソイルと草花名人について

「ケイソイル」の特長は次のとおりです。

「草花名人」の特長は次のとおりです。

仕様と販売元

商品名 「ケイソイル」「草花名人(くさばなめいじん)」
種類 人工地盤緑化培養土
用途 屋上庭園などの植栽基盤、移植の際の活着促進土壌
土壌厚が十分にとれない場所の客土 等
価格 ケイソイル 23,000円/m³
草花名人   6,000円(一般市販品、12リットル入り×5袋)
販売  株式会社テクノウェーブ
〒107-0051 東京都港区元赤坂1-4-2 TEL:03-3479-5796

プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。