[2009/01/29]

鹿島、旧本社跡地を再開発

−地域の新たなランドマークとなる超高層ビルを建設−

  • 末永く使い続けられる建築が実現する、フレキシブルなオフィス空間
  • 鹿島の総合力を結集し、次世代建築を創る総合的ソリューションを随所に展開

 鹿島(社長:中村 満義)は、港区元赤坂の旧本社跡地において「(仮称)元赤坂Kプロジェクト」をこの度着工しました。 工期は約3年で、2011年11月の竣工を予定しています。
 本事業は赤坂見附の都市景観の中で40年にわたりランドマークとして機能してきた当社旧本社ビルのデザインの流れを継承しつつ、 地域の新たなランドマークとなることを目指した高さ約160m、地上30階建の、賃貸オフィス、 賃貸住宅及び店舗からなる超高層複合ビル計画です。

 東京都総合設計制度を活用し、業務機能を核とした土地の高度利用を図る一方、 建物の高層化によって敷地の4割以上を公開空地とし、地域の活性化と市街地の環境改善に寄与する、 緑あふれる広場空間や、安全で快適な歩行者空間等の都市アメニティを建物外周部に整備します。

 建築計画においては、最新の建築技術を結集し、 次世代の超高層建築に求められる高度な安全性、快適性、機能性、環境性能を実現します。 超高強度コンクリート躯体と、設備システム及びインテリアを明確に分離することで、 更新性に配慮した末永く使い続けられる建築を実現し、フレキシブルで使いやすいオフィス空間を創ります。

 環境配慮の面では、ハード・ソフトを統合し、賃貸ビルとして最高レベルの省エネルギー・省CO2対策を実施します。 アウトフレーム構造の庇効果に加え、超高性能Low-Eペアガラスとブラインド制御システムの採用により空調負荷の低減を図り、 CASBEE2008新築でのスコア=Sランク、BEE値=4.0の実現を目指します。
  その他、熱源システム・設備機器最適制御システムなど、様々な環境配慮技術を導入しており、  国土交通省の平成20年度住宅・建築物省CO2推進モデル事業として採択されました。


【フレキシブルかつ更新性に優れた最新オフィス機能】
  • オフィスフロアでは新たなEV運行システムを採用し、東西面への薄型のコア配置を実現します。 これにより、スレンダーな超高層建築でありながら、"テナントオリエンテッド"をコアコンセプトとした、 フロア専有面積約400坪、自由なレイアウトが可能な、フレキシブルで使いやすい超高層オフィス空間を提供します。
  • 設備コア機能は各階の外周部四隅に分散配置します。 これによって、フロア分割や設備増強等のテナントニーズに柔軟に対応できると共に、 将来の設備の更新性を高め、末永く使い続けられる建築の思想を具現化します。
外観完成予想図
外観完成予想図

【超高強度コンクリート組柱により、高耐震・高耐久の超高層RC造オフィスを実現】

  • 高い耐久性と耐震性を備えた超高強度コンクリート(最大150N/mm2)の組柱によるアウトフレーム構造と、 主に床荷重を支える4本のCFT大柱による大スパン鉄骨架構を組み合わせたハイブリッド構造を採用。 卓越した耐久性を持つ構造体を構築し、機能の更新により末永く使い続けられる骨格を創出します。
  • 地上部のコンクリート躯体(柱・梁)部は、断面形状を単純化、統一することで工場生産比率を95%以上とします。 現場打設を最小限とし、部材の品質向上、部材生産の効率化、及び工期短縮を図り建設時のCO2排出量を削減します。
  • オイルダンパを組み込んだ制震ブレースを最も効果的な建物の四隅に配置した制震構造の採用により、 一般の超高層建物を上回る耐震性能(社内の耐震グレードA+)を備えた構造躯体を実現します。
組柱と制震ブレース
組柱と制震ブレース

【様々な環境配慮技術を採用、CASBEE=Sランク、BEE値=4.0の実現へ】

熱源システム最適運転の制御システムイメージ
熱源システム最適運転の制御システムイメージ

【計画概要】

建築主鹿島
建設地東京都港区元赤坂1-2-7
設計・施工鹿島
用途事務所、共同住宅、店舗
敷地面積約 5,121m2(約1,549坪)
延床面積 約53,863m2(約16,294坪)
貸室面積 オフィス:約27,500m2(約8,320坪)[1F・3F〜24F]
住宅:約2,930m2(約880坪、40戸)[26F〜30F]
店舗:約470m2(約140坪、3区画)[B1F・1F]
構造RC造+S造(制震構造)
階数地上30階
完成予定2011年11月(予定)

プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。