[2009/05/14]

第16回鹿島美術財団賞を2氏に贈呈

 財団法人鹿島美術財団(会長:鹿島昭一)は、「鹿島美術財団賞」の第16回受賞者を決定しました。
 鹿島美術財団賞は、美術史研究の一層の振興を目的として1994年に設けられたもので、 毎年、助成者の研究成果をまとめた論文(同財団刊行の『鹿島美術研究』に掲載)の中から選考され、 特に優れたものに対し贈呈されています。
 高階秀爾 東京大学名誉教授をはじめ計6名の選考委員による審査の結果、今回は、2007年の研究助成48件のうち、 次の2氏の論文が選ばれました。来る5月15日(金)に授賞式を行い、賞状と副賞50万円が授与されます。

 我が国では美術研究者の優れた研究に対して授与される賞には「国華賞」(朝日新聞社)など数少ないことから、 本財団賞は年々美術研究者の大きな関心を集めています。

 同財団は、美術の振興をはかり、もって我が国の文化の向上、発展に寄与することを目的に1982年(昭和57年)に設立され、 事業として美術に関する調査研究の助成、出版や国際交流の援助などを行っています。 その助成実績は、調査研究への助成を中心として、全国の中堅・若手の美術研究者を主な対象に今年を含め約1,630件、 総額約12億3,000万円にのぼります。

【第16回財団賞受賞者】

《西洋美術史》
   孝岡 睦子(たかおか ちかこ) 31歳
     (神戸大学大学院文化学研究科博士課程後期、大原美術館学芸員)
      研究主題:「パブロ・ピカソ初期作品と伝統
                 ―スペイン前衛美術と『スペイン的』なものをめぐって― 」

《日本・東洋美術史》
   楢山 満照(ならやま みつてる) 31歳
    (早稲田大学文学部非常勤講師)
      研究主題:「四川省雅安市高頤闕にみる漢代儒教図像の地域的展開」

【授賞式】

   *授賞式に引き続き、上記受賞者による研究発表会が開催されます。

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