鹿島(社長:中村 満義)は、京都と大阪を結ぶ第二京阪道路において、延長220m の区間で地中連続壁、グラウンドアンカーを用いて開削し、RC構造の4連アーチカルバートと4連ボックスカルバートを築造しています。
本道路は「緑立つ道」の愛称で親しまれ、環境、景観に配慮した道路であり、当社が施工する国守工事は、大阪府北東部、寝屋川市域の西日本高速道路鰍ェ所掌する工事区間に位置しています。この度、延長140mの4連アーチカルバート区間において構造物が完成しました。
本工事の大きな特徴は、わが国でも例を見ない幅60メートルにわたる大断面の4 連アーチカルバートが採用されていることです。

アーチカルバート断面
本工事では開削後に築造するカルバートに大断面4 連アーチカルバートが適用されています。4 連アーチカルバートは、底版および上床版をアーチ形状とすることで、在来工法のボックスカルバートよりも薄い部材厚を実現しています。これは上載土および地盤反力等の荷重に対し、アーチアクションによる部材軸力の効果が有効に働くことによるものです。また、4連アーチカルバート全体の施工を合理的な工場生産方式による流れ作業を実現し、工期短縮と安定品質の確保を図っています。

アーチスラブの施工状況

側壁・アーチ付根の施工状況

部材名称とコンクリートの打設ロット割り

工場生産方式の概要

底版施工状況と打継型枠
| 掘削 | 324,000m3 | |
| 埋戻し | 流動化処理土含む | 108,000m3 |
| 地中連続壁 | TRD ,全旋回 | 13,904m2 |
| グラウンドアンカー | 除去式 | 2,555本 |
| カルバート | 4 連BOX-C 延長 | 80m |
| カルバート | 4 連アーチカルバート延長 | 140m |
| コンクリート | 30-12-20N | 61,198m3 |
| 鉄筋 | SD345 | 12,715t |
| 移動式セントル | 側壁、アーチ付根、アーチ | 16 基 |
| クレーン設備 | 移動式ジブクレーン、橋型クレーン | 4 基 |
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