[2010/10/06]

『生物多様性保全につながる企業のみどり100選』に
当社施設2件が選定

 10月11日から名古屋市で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に合わせ、財団法人都市緑化基金が選定する『生物多様性保全につながる企業のみどり100選』第2次選考の結果が発表され、当社保有施設2件が選ばれました。

 『生物多様性保全につながる企業のみどり100選』は、企業が取組む身近な緑の保全・創出・活用の優良な事例を公表し、生物多様性保全活動を推進することを目的として、財団法人都市緑化基金が認定するもので、企業緑地部門と都市づくり部門の2部門から成ります。
 このほど、COP10開催を前に第2次選考の認定事例が発表され、当社から企業緑地部門で「技術研究所飛田給センターおよび周辺社有施設の緑地(東京都調布市)」と「鹿島テラハウス南長崎(東京都豊島区)」の2件が選ばれました。

「技術研究所飛田給センターおよび周辺社有施設の緑地(東京都調布市)」
 技術研究所飛田給研究センターは2007年より再整備を開始し、研究開発拠点のリニューアルを進めており、2009年にB地区(新実験棟)が完成しました。飛田給センターの敷地内だけでなく、周辺にある社有地内の民家の庭園と社宅の緑地も含まれ多様な緑地を有しているため、多くの野鳥が生息しています。
 リニューアルコンセプトのひとつに「地域と共に 地球へのメッセージ」を掲げ、地域環境の調和と野生生物との共生を意図し、里山環境の復元をイメージした「里山ゾーン」と、周辺の地域住民の方が快適性を感じられるようなある程度管理された「都市緑化ゾーン」を設けています。また、既存のケヤキ、エノキや桜並木を保全したり、緑地の維持管理作業の軽減や環境負荷低減の可能性を探るためヤギによる除草実験を行うなど多様な取組みを行っています。

多様な樹木が生育する飛田給研究センターと周辺緑地
多様な樹木が生育する飛田給研究センターと周辺緑地
 公開緑地の桜並木
公開緑地の桜並木

「鹿島テラハウス南長崎(東京都豊島区)」
 鹿島テラハウス南長崎は、鹿島の社宅・独身寮であり、幼稚園が併設されています。1991年度に大規模な建て替えを行い、高木を中心とした3,300uの緑地を整備し、2007〜2009年度には、鹿島が開発した緑化パネル「グリーンスクエア」などで、屋上、壁面を1,400uにわたって緑化を行いました。従来の高木を中心とした緑地に地被植物による緑地を追加整備したことで、垂直方向の多様性を生み出し、生物多様性により貢献できる緑地を整備しました。また、本施設内でミツバチを飼育し、蜜源植物のモニタリング調査を実施するとともに、幼稚園ではミツバチを使った環境教育も定期的に行っています。敷地内の管理で発生した剪定枝で昆虫を作る親子ふれあい教室を開催し、作品は建物外周部の壁面緑化に展示するなど、地域の皆さんとのコミュニケーションに役立てています。

緑豊かな敷地内と屋上緑化の様子
緑豊かな敷地内と屋上緑化の様子
 子供たちとミツバチの採蜜の様子
子供たちとミツバチの採蜜の様子

 なお、5月22日にすでに発表された第1次選考では、当社は企業緑地部門で「箱根ラリック美術館」が。都市づくり部門で「地域連携による『海のゆりかご』アマモ場再生活動」、「矢崎総業Y-TOWN」、「麻布グリーンテラス」の4件が受賞しており、今回の第2次選考の結果と合わせて、計6件が認定されたことになります。

 詳しい選考結果については、SEGES『生物多様性保全につながる企業のみどり100選』特別認定サイト 別ウィンドウが開きます をご覧ください。

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