[2011/05/12]

第18回鹿島美術財団賞を2氏に贈呈

 財団法人鹿島美術財団(会長:鹿島昭一)は、「鹿島美術財団賞」の第18回受賞者を決定しました。
 鹿島美術財団賞は、美術史研究の一層の振興を目的として1994年に設けられたもので、毎年、助成者の研究成果をまとめた論文 (同財団刊行の『鹿島美術研究』に掲載)の中から選考され、特に優れたものに対し贈呈されています。
 高階秀爾 東京大学名誉教授をはじめ計5名の選考委員による審査の結果、今回は、2009年に助成を受けた50件の研究のうち、財団賞選考の有資格46件について選考が行われた結果、次の2氏の論文が選ばれました。来る5月13日(金)に授賞式を行い、賞状と副賞50万円が授与されます。

 我が国では美術研究者の優れた研究に対して授与される賞には「国華賞」(朝日新聞社関連)など数少ないことから、本財団賞は年々美術研究者の大きな関心を集めています。

 同財団は、美術の振興をはかり、もって我が国の文化の向上、発展に寄与することを目的に1982年(昭和57年)に設立され、事業として美術に関する調査研究の助成、出版や国際交流の援助などを行っています。 その助成実績は、調査研究への助成を中心として、全国の中堅・若手の美術研究者を主な対象に今年を含め約1,760件、総額約13億400万円にのぼります。

【第18回財団賞受賞者】

《日本・東洋美術部門》
   ラワンチャイクン 寿子(らわんちゃいくん としこ) 49歳
     (福岡アジア美術館収集展示係長)
      研究主題:「台湾の『日本画』と女性画家」

《西洋美術部門》
   小林 亜起子(こばやし あきこ) 36歳
    (東京藝術大学非常勤講師)
      研究主題:「フランソワ・ブーシェによる
                王立ボーヴェ製作所のタピスリー連作<神々の愛>について」

【授賞式】

   *授賞式に引き続き、上記受賞者による研究発表会が開催されます。

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