[2012/11/08]

シンガポールで唯一の地上波放送局・新社屋建設を受注

 鹿島(社長:中村満義)のシンガポール現地法人カジマ・オーバーシーズ・アジア(社長:小泉博義、以下、KOA)は、このたびシンガポールの建設会社ティオンセン・コントラクターズとの共同企業体で、シンガポールで唯一の地上波放送局であるメディアコープ社発注による「メディア・コンプレックス新築工事」を指名競争入札の結果、約260億円で受注しました。

 本プロジェクトは、シンガポール政府が高付加価値産業の拠点として開発を主導している「ワンノース地区」内のメディア産業誘致エリア(メディアポリス)に位置し、槇総合計画事務所が基本設計を担当、劇場やスタジオ、オフィス等を有するメディアコープ社の新社屋を建設するプロジェクトです。
 本プロジェクトが完成する予定の2015年はシンガポール建国50周年にあたり、8月9日の建国記念日には新社屋にて祝賀レセプションを実施するとともに、同年中に放送業務を新社屋から開始する事が計画されています。

 アジアにおける鹿島の現地法人を統括するKOAは、シンガポール国内においては官・民にわたり超高層オフィスビルから複合リゾート施設、ホテル、教育施設、集合住宅、大型半導体工場など様々な建設事業を行うとともに、オフィスビルや大規模複合施設の開発事業を手掛けています。また、ISOや労働安全資格の取得に加え、これまでに「品質管理」「安全管理」「環境管理」において数々の賞を受賞、加えて、昨年度には日系企業としては初めて、建設事業で統率力を発揮した企業を表彰する賞「Built Environment Leadership Award」も受賞しています。今回の受注は、これらの実績、ノウハウ、競争力に加え、日本国内で培った放送局、劇場等の建設・設計に対するノウハウが高く評価され、入手に結びついたと考えています。

 今後、鹿島グループでは、本プロジェクトの無事完成に向けて、総力を挙げて取り組んでいくとともに、アジア各地にて積極的な事業展開を推進していく方針であります。

工事概要

工事名  : メディア・コンプレックス新築工事
工事場所  : シンガポール共和国ワンノース地区
発注者  : メディアコープ社
設計者  : 基本設計:株式会社槇総合計画事務所(日本)
   実施設計:DPアーキテクツ社(シンガポール)
   構造設計:WEBストラクチャーズ社(シンガポール)
   設備設計:パーソンズ・ブリンカホフ社(米国)
   音響設計:アラップ・シンガポール社(シンガポール)
   照明設計:株式会社 ライティング プランナーズ アソシエーツ(日本)
工事金額  : 約260億円
工期  : 2012年11月 〜 2015年6月 (32か月)
建物概要  : 敷地面積15,061m2、延床面積128,400m2
   構造:鉄筋コンクリート造、 鉄骨鉄筋コンクリート造、地下3階地上12階建
   用途:放送局、劇場、オフィス

新社屋完成予想図

新社屋完成予想図


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