[2013/03/04]

休日参集要員によるBCP訓練を実施

 鹿島(社長:中村満義)は、2013年3月2日(土)、東京湾北部を震源とする巨大地震(M7.3、最大震度6強)が午前7時00分に発生したことを想定したBCP訓練を実施しました。

 当社は建設業の生業から、休日・夜間に大規模地震が発生した際でもいち早く体制を整え復旧活動を開始できるよう、災害復旧活動の拠点となる本社・支店・寮などに徒歩参集が可能な社員約700名を、第1次参集および第2次参集の要員に任命しています。今回は、第1次参集要員約300名を対象に、休日発災時の参集、拠点の立ち上げ、及び復旧初動活動に関する習熟訓練を行いました。これと併せ、首都圏在住者のみならず全国の従業員約1万名を対象に、安否確認訓練を実施いたしました。

 これまでの徒歩参集訓練の結果、休日・夜間発災の場合でも、震災対策本部や拠点の立ち上げ等、近住の参集要員を組織化して一定の初動活動を行えるようになりました。しかし実際の災害においてはどの程度の人員で組織が編成できるか不確定な為、参集要員各自が従来の訓練では担当しなかった役割にも臨機応変に対応する必要があります。

 先の東日本大震災後、通信手段の多様化、備品の拡充に加え、被災状況や復旧対応に関する様々な情報を共有する「BCMプラットフォーム」(※)の各種システムも増強したことから、今回の訓練は、参集要員全員が初動活動全般の幅広い業務を習得することを目的とした訓練としました。
 なお、震災対策本部長である社長以下、本来の対策本部関係者が集合できるまでの情報連絡手段として、携帯電話のメーリングリストを使った連絡訓練も行いました。

 当社では、毎年8月末から9月上旬に業務時間中の発災を想定した訓練、2月に休日・夜間の発災を想定した訓練を実施してきましたが、昨年からは後者の訓練を東日本大震災の教訓を記憶に留めるべく、3月11日付近の休日に実施することにしました。

  (※)「BCMプラットフォーム」:
     地震発生直後に被災状況や復旧対応状況に関する情報を共有する「統合情報基盤」


主な訓練内容

  ●本部・各拠点の立ち上げ訓練


震災対策本部(本社)および社宅・寮での立ち上げ・災害復旧活動訓練
震災対策本部(本社)および社宅・寮での立ち上げ・災害復旧活動訓練


  ●復旧初動活動に関する訓練


現場での初期被災報告訓練
現場での初期被災報告訓練

建設資機材の搬出入訓練(技術研究所)
建設資機材の搬出入訓練(技術研究所)

「緊急通行車両通行証」受領のため警察署へ向かう訓練
「緊急通行車両通行証」受領のため警察署へ向かう訓練

各拠点との情報伝達訓練(左右とも技術研究所)
各拠点との情報伝達訓練(左右とも技術研究所)


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