[2013/05/17]

第20回鹿島美術財団賞を2氏に贈呈

 公益財団法人鹿島美術財団(理事長:鹿島昭一)は、「鹿島美術財団賞」の第20回受賞者を決定しました。
 鹿島美術財団賞は、美術史研究の一層の振興を目的として1994年に設けられたもので、毎年、助成者の研究成果をまとめた論文(同財団刊行の『鹿島美術研究』に掲載)の中から選考され、特に優れたものに対し贈呈されています。
 高階秀爾 東京大学名誉教授をはじめ計5名の選考委員による審査の結果、今回は、2011年に助成を受けた53件の研究のうち、次の2氏の論文が財団賞として選ばれ、5月17日(金)の授賞式にて、賞状と副賞50万円が授与されます。

 我が国では美術研究者の優れた研究に対して授与される賞には「國華賞」(朝日新聞社関連)など数少ないことから、本財団賞は年々美術研究者の大きな関心を集めています。

 鹿島美術財団は、美術の振興をはかり、もって我が国の文化の向上、発展に寄与することを目的に1982年(昭和57年)に設立され、全国の若手・中堅の美術研究者を主な対象として、美術に関する調査研究助成を中心に、出版援助や国際交流援助、並びに美術講演会などの美術普及振興を行っています。その実績は、これまでに約2,000件、総額約16億7,000万円にのぼります。

【第20回鹿島美術財団賞 受賞者】

《日本・東洋美術部門》
   池田 芙美(いけだ ふみ) 29歳
     (サントリー美術館学芸員)
      研究主題:「草創期の歌舞伎表現を探る
                      ―絵画史研究と芸能史研究の複合的アプローチ―」

《西洋美術部門》
   荒木 文果 (あらき ふみか) 31歳
     (東京大学 日本学術振興会特別研究員(PD))
      研究主題:「ブファリーニ礼拝堂壁画とカラファ礼拝堂壁画における
                        フランチェスコ会とドメニコ会の競合をめぐって」

【授賞式】

   *授賞式に引き続き、上記受賞者による研究発表会が開催されます。


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