鹿島(社長:中村満義)は環境ビジョン:トリプルZero2050※1を掲げ、持続可能な社会の実現に向けて積極的な活動を推進しています。具体的な活動の一つとして都市部の建物周りの温熱環境を改善しクールシティの創出を狙う目的で開発された屋外温熱環境改善計画システムのBREEZA SYSTEM®を展開しています。
今般、この総合技術であるBREEZA SYSTEMの要素技術の一つとして、山崎産業(株)(会長兼社長:伊東廸之、大阪府大阪市)と共同で、デザイン性と施工性を兼ね備えながら多様な植物を育成でき、都市域環境改善を実現する、壁面緑化『緑彩マルチパネル®』(共同特許出願中)を開発し、環境活動に積極的なイオンリテール(株)のイオン葛西店(東京都江戸川区)に初適用されました。
今後、環境意識の高い企業をはじめ様々な建物に提案し、彩り豊かなクールシティの実現を目指してまいります。
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設置状況(北側エントランス) | 設置された緑彩マルチパネル(拡大写真) |
当社は、屋外空間の用途・機能・規模に応じて種々の個別要素技術を組み合わせて建物外装及び外構の計画を行い、実測された温熱環境のデータベースとそれに基づいた温熱環境シミュレーションによりその効果を事前に把握するBREEZA SYSTEMにて、都市のヒートアイランド現象の緩和を目指しております。
建物外壁はヒートアイランド対策や蓄熱の低減など温熱環境改善に影響を与える要因の一つです。そこで当社は今回、このBREEZA SYSTEMの構成技術として壁面緑化技術『緑彩マルチパネル』を屋上緑化製品で実績のある山崎産業(株)と共同開発しました。同社が屋上緑化で利用しているリサイクルフェルトを壁面緑化として実用化するために、多種の植物の生育を可能にするフェルト形状の開発やデザイン性を重視したユニット化、優れた施工性と耐風性など安全面の確保を風洞実験などで検証してまいりました。
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パネル構造模式図 | オプション活用イメージ図 |
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![]() 灌水コントロールシステム |
オフィス、マンション、商業施設、学校等の景観・環境を高めることに意識の高い事業者に対し、屋外空間の温熱環境改善・建物の熱負荷低減、建物価値向上のみならず、より自在な壁面緑化を可能にする本技術を積極的に提案してまいります。
安心して身近に楽しめる高品質な壁面緑化の提供により、快適なクールシティ、トリプルZero2050の実現を目指します。
工事名 | : イオン葛西店外壁改修工事 |
工事場所 | : 東京都江戸川区西葛西3-9-19 |
工期 | : 2013年3月1日〜5月30日(パネル設置工期:5月21日〜25日) |
設置箇所 | : 東側入口2箇所、北側入口1箇所の入り口近くの外壁 |
設置面積 | : 35.2m2(緑彩マルチパネル:174枚) |
プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。