[2019/05/24]

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　鹿島（社長：押味至一）は、ヨーロッパ統括現地法人カジマ・ヨーロッパ社（社長：一木浩人、以下KE）を通じて、ポーランドにて学生寮を開発・運営する最大手Student Depot（ステューデントデポ）社の持分90％を取得しました。ヨーロッパでの企業買収は今回が初めてで、取得した資産価値は、同社が管理運営する学生寮6物件（うち2件は建設中）を含めて、60百万ユーロ超（約74億円超）となります。

　ポーランドは、物価が安く治安も良い上、大学における英語プログラムが充実していることから、留学生を含む学生数は着実に増えています。一方で、老朽化した公共建物を中心とした学生寮は数・質ともに不足している状況であり、民間学生寮市場はこの先大きく成長することが予想されます。

　KEにおいては、今回の買収により、英国でのPFI事業やポーランドを中心とした既存の流通倉庫事業に加え、景気に影響されにくい学生寮というプラットフォームを得たことで、収益源の多様化と安定的な拡充が期待されます。また、互いに得意な分野をシナジー効果で高められる鹿島グループ外の企業との連携にも戦略的に取り組んでおり、今回の買収パートナーとしてStudent Depot社の10％の持分を保有する、ポーランド最大規模の不動産系投資グループGriffin（グリフィン）との連携を深めていくことで、将来的には中欧における新たな事業機会を創出し、鹿島グループの成長に繋げていきたいと考えています。

　鹿島グループは、今後も国内外における有望市場・分野への投資を進め、経営基盤の強化・拡大を図るとともに、積極的に事業を展開してまいります。

Student Depot社の概要

Student Depot社が管理運営する学生寮

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