時事通信ビル
東京都中央区銀座
2003年7月
飾らない規律正しさをめざして
銀座東急ホテルの跡地に建つ時事通信社の本社ビル。通信社の心臓部となる編集部のスペースを重視し、コアを分散させることによって、約40m×36m,約1400m2の広く整形の編集フロアを確保し,開放的でフレキシビリティの高いオフィス空間を設けた。窓は自然換気システムを併設したエアフロー・ウィンドーで、気候の良い季節や涼しい夜の残業時,空調のない休日出勤時には,窓を開け,外気を取り込むとともに街並みの賑わいを感じることができる。コア部分では,エレベータホール、階段、トイレ、廊下などにも,自然の光や風が入り,眺望が得られるように配慮した。2階には都内屈指の高い機能を備え,様々な用途に対応できる時事通信ホールがある。外壁と柱型は一見大理石のような透明感のある白いプレキャストコンクリート素地仕上げを新開発した。白い壁と透明なガラスが織り成す垂直線で構成された簡素な幾何学が、混乱した街並みを引き締め、行き交う人々のシルエットを際立たせる。
延床面積:26,037.85m2
階数:地下2階、地上14階、塔屋1階
主要技術:エアーフローウィンドウ、白色コンクリート打ち放しPC板
受賞:2006年度日本建築学会作品選奨、第20回空気調和・衛生工学会賞、
2005年グッドデザイン賞
階数:地下2階、地上14階、塔屋1階
主要技術:エアーフローウィンドウ、白色コンクリート打ち放しPC板
受賞:2006年度日本建築学会作品選奨、第20回空気調和・衛生工学会賞、
2005年グッドデザイン賞
設計担当者のコメント