群馬病院
群馬県高崎市稲荷台
2011年12月
敷地全体を生かした治癒的環境の創出
465床の精神科病院のスクラップ&ビルドによる建替プロジェクト。
通常であれば既存建物を解体した跡地は駐車場や将来建替用地として残すものだが、今回は患者やスタッフの憩いの場として「庭」としたいというのが顧客の要望だった。
「精神科においては建物が最大の治療用具である」との言葉があるが、顧客との対話で生まれたイングリッシュガーデンを中心とした庭園は、ランドマークとしての時計塔、アリーナの大屋根と相まって患者の憩いの場であると同時に比類のない治療の場となっている。
また、ユニバーサルデザインに関してバリアフリーだけでなく認知能力の低下に対する様々な手掛かりをつくるという観点で患者、スタッフにアンケートを実施するなど、時間認知と空間認知双方の低下に対する支援を意図した多様な取組みを実践した。
延床面積:新館 16,290m2、既存改修 4,329m2
階数:地上5階
受賞:第46回SDA賞
階数:地上5階
受賞:第46回SDA賞
設計担当者のコメント