都市と共鳴する「塔」のある公衆トイレ

都市公園内に建つ公衆トイレの計画。既存カフェの背後に並行配置し公園からのプライバシーに配慮しつつ、屋根を背の高い「塔」の形状とすることで、人々が集い賑わう公園にもビジュアルとして参加する建築としている。夜間、塔上部に仕組まれたLEDの演出照明がプログラムに従って虹色に光ることで、ランドマーク性をより高めている。また、既存カフェとの間に通り抜けを誘発するようなalley（路地）を計画し、自由な曲線を描く外構床石の線形とも調和させている。このalley沿いに並ぶカラフルなカラーに塗分けられた各々便房の庇と扉は、多様な利用者にその機能と用途は把握させつつも、トイレと感じさせないファサードを形成している。