京浜工業地帯の中心、横浜市鶴見区扇島で、21世紀の首都圏のエネルギーを支える最新鋭のLNG基地となる東京ガス扇島工場の建設が進められている。当社はこのうち沖合のシーバースに着桟したLNGタンカーからLNGを受け入れ、工場まで輸送するための海底トンネルの工事を担当し、現在高水圧下の発進を無事終え、掘進中である。
シールド機は、深さ71mという日本最大級の深度の陸上部中間立坑から発進し、4.2%の上り勾配で海底下を掘進。沖合約500mに位置する海上立坑に到達する。
この深さ71m、直径16mの立坑は、地中連続壁・順巻工法で構築された。海上到達立坑は、大規模な鋼殻オープンケーソン工法を採用し、沈設精度を高めるため深さ100mに定着したアースアンカーによる圧入工法を併用して構築され、完成後はシーバースからの配管受入口となる。
完成時のトンネル内は、配管部とオペレータスペースに分離された構造で、配管部スペースには各種鋼構造物の防食対策のため窒素ガスを封入し、メンテナンスフリーの最新設備を目指している。
●工事名:東京ガス扇島工場受入配管設備海上工区工事
●場 所:横浜市鶴見区扇島4−1
●発注者:東京ガス
●設 計:当社土木設計本部
●規 模:泥水加圧式シールド シールド機外径9.1m
一次覆工外径8.9m 仕上り内径7.2m
トンネル延長522.6m
発進立坑−内径16.0m、深さ71.0m
到達立坑−内径13.0m、深さ64.0m
●工 期:1993年8月〜1998年10月
(東京支店・横浜支店JV施工)
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