ONE DAY SCHEDULE

  • 8:20

    出社
    グループ全員でラジオ体操を行った後、本日の行動予定を共有。
  • 10:00

    社内打合せ
    BIMに関する情報を共有するため、
    関連部署の担当者と打合せ。
  • 12:00

    昼食
    お昼は社員食堂で。
  • 15:00

    メーカーとの打合せ
    システムの開発を依頼している
    メーカーの担当者との打合せを行う。
  • 18:30

    退社
    仕事の状況により、定時退社できる
    日もあれば、残業になることも。

01

仕事内容

BIMによる現場の生産性向上を目指して。作業の効率化と情報共有で現場環境を改善していきたい。

私が携わっているのはBIM(Building Information Modeling)とよばれるデジタル建築情報ツールの導入を推進する業務です。これを使えば、パソコンの中でサイズや材料、工程などの属性情報を持たせた部品で3次元の建物を組み立て、建物情報のデータベースをつくることができます。そして、このデジタル情報を使って解析やシミュレーションを行ったり、パースや図面を作成したり、機器のメンテ情報を引き出すなど、企画から設計、施工、維持管理にいたる各フェーズの情報を一元化し、横断的に活用することを可能にするツールです。例えば施工段階では、建物モデルから必要となる資材の数量を割り出したり、どこに足場を組めば効率的に作業ができるかをシミュレーションすることなども可能。また、データをクラウド上に置くことで、設計や工程に変更があった際にも関係者全員で情報共有することができます。このシステムを多くの現場に導入してもらうため、少しでも使いやすい環境を整えていくのが私の所属するBIM推進グループのミッションです。

より便利でより効率的に。ITの力を駆使して現場を、そして会社を変えていく。

これまで、鹿島で実際にBIMが導入されている現場は180か所ほど。BIMは多くの情報を取り込み、管理することができる一方で、入力に手間がかかったり、高い処理能力を持ったパソコンを要するなど、現場で活用するにはさまざまな課題がありました。そのため、デジタル情報の整理整頓や管理手法の検討、モデル入力を簡単にするための工夫など、どうすれば現場で使いやすくなるかを模索しています。BIMは今後の建築設計手法の主流になっていくことは間違いありません。鹿島が長年にわたって培ってきた技術や現場での知恵とITを上手に結びつけることで、作業の効率化やコストダウンなどに貢献していくことが私の目標です。

02

入社の動機

BIMの活用に積極的な鹿島との出会い。
自分と会社の未来が一つに重なったような気がした。

大学時代からBIMを学んでおり、この知識や技術を活かせる企業で働きたいと思っていましたが、当時、国内で本格的に取り組んでいる企業はほとんどありませんでした。そんなとき、研究室の先輩から見せられたのが「鹿島がBIMの研究を進めている」という資料。この会社なら自分がやりたかったことができる、と考えて入社を希望しました。

03

今後の目標

「BIMを使ってよかった!」そんな現場の反応を楽しみに、普及に努めたい。

BIMの実用性をさらに高め、施工の現場でもっと便利に使ってもらえるようにしていくことが目下最大の課題です。ITに対し、まだまだ抵抗感を覚える現場もあるようですが、 BIMを使えば、作業前の詳細な検討や必要となる資材の数量を算定できるといった現実的なメリットが数多くあります。BIMを当たり前の道具として普及させ、業務の質とスピードを引き上げたいですね。

04

休日の過ごし方

読書や友人とのお酒、野球観戦に、健康を意識した運動。しっかりとリフレッシュして、平日に備える。

ミステリー小説を読んだり、大学時代の友人とお酒を飲みに出かけることが好きです。九州の大学出身のため、ソフトバンク・ホークスファンの友人が多く、スポーツ・バーなどでお酒片手に試合を観戦するひとときが楽しみ。また仕事柄、運動不足になりがちなので、最近はランニングと水泳をはじめました。

05

鹿島の社風

強い意志を持った質実剛健な人たちの多い会社。新システム導入のためには手ごわい相手でもある。

質実剛健で、少々のことでは揺るがない強い意志を持った人が多いと思います。時には、長年築き上げてきた仕事のやり方への自信や思い入れが強すぎ、私たちが推進している新しい手法の導入に抵抗を示すときもあります。しかし必要性や利点を納得してもらえれば、良き協力者になってくれますので、社内であっても高い意識で仕事に臨む必要があります。

中村達也

学生へのメッセージ

建築に興味のある人なら、高層建築や巨大構造物には必ず憧れがあるはず。鹿島なら、そんな夢を実現できる仕事に携われるかもしれませんよ。

MESSAGE

※原稿は取材当時のものです。