プロジェクトストーリー
株主総会における課題意識
その対応は本当に株主目線なのか
【プロジェクトストーリー01】現在の仕事を担当する前は、投資家向けの広報活動であるIR(InvestorRelations)業務に従事していました。決算開示資料の作成やアナリスト・機関投資家との面談、株主総会対応などを3年間担当。それら業務を通じて、株主総会における、株主向け資料(招集通知)と議場での事業報告のそれぞれのあり方に疑問が生まれました。株主総会では一般的に事前に株主向け資料を送付し、議場では事業の報告と議案の採決を行います。株主向け資料に趣向を凝らす企業が増えている中、当社は白黒印刷で文章のみ、議場での事業報告は招集通知に書いてある内容を正確に読み上げるという伝統的なスタイル。それは本当に株主目線なのか。その課題意識からアクションを開始しました。
従来のスタイルを大胆に刷新
若手の提案を受け入れる風土を実感
【プロジェクトストーリー02】私の中には、株主、特に一般株主への対応を強化したいという想いがありました。それによって鹿島の一層のファンになってもらう。それは企業価値の向上につながっていきます。また、同年に発表した中期経営計画を一般株主にも丁寧に説明し理解を深めてもらいたいとも思っていました。そのためにこれまでのスタイルを刷新したのです。送付する株主向け資料に記載する内容を以前よりも充実させ、同時にカラービジュアル化を図りました。また議場のプレゼンテーションでは事業報告に加えて、中期経営計画の説明を新たに盛り込みました。当初、実現できるかどうか不安でしたが、上司が背中を押してくれたことに加え、意外なことに社内の関係者のほとんどが賛同を示してくれたのです。若手社員の提案を積極的に受け入れてくれる当社の風土を実感しました。
達成感から生まれたチャレンジへの気概
多彩な経験を積み確実に成長していきたい
【プロジェクトストーリー03】株主からは、資料に記載した内容や議場での発表内容に高い評価をいただき、目的を達成できたと感じています。また上司や社内の関係者からは「今までより良くなった、よく頑張った」という声をいただきました。私自身、一定の達成感があり、この案件をきっかけに、ためらわずに何でもチャレンジしてみようという気概を持てるようになりました。現状に満足せず、多面的視点を大切にするスタンスで、今後はこれまで経験してきた経営管理や企業会計に一層精通すると共に、バランス感覚やマネジメント能力も徐々に身に付けていきたいと考えています。次は、鹿島本体より小さな組織、たとえば海外現地法人への赴任や国内の関係会社への出向など、今までとは異なる環境・立場で仕事をすることで、新たなキャリアを積んでいきたいと考えています。
※原稿は取材当時のものです。