特集:商業建築

マーケットニーズに対応した未来型SC建設の新技術
−サンストリートの事例−


●サンストリートの事例
 サンストリートは,JR亀戸駅の南側(東京都江東区)に誕生した複合型低層商業施設である。次世代の下町のショッピングセンターとして,工場跡地の再開発事業の一環により15年間の期間限定で計画された。約2.4haの敷地に,55のテナントが入る地上2階の店舗棟と,駐車場やテニスコートが入る地上5階の駐車場棟とで構成される。



店舗に囲まれた「マーケット広場」とよばれるオープンスペース。
それをとりまく2層の逆s字型立体路地は長さ250mにも及ぶ

この施設は,空間の質,短い工期や限られたコストなどの問題をクリアするため,日本で初めて『有期限建築』の手法により建設された。施設の耐用年数をあらかじめ想定し,その期間に見合った合理的な材料・工法で建設し,維持管理するというものである。時間とともに変化していく文化や人々の意識。これらに「対応」というより,「先取り」していく必要のある商業建築にふさわしい建設手法である。


既成のポリエステル板を使用して簡素なトップライトを実現している

サッシュもユニットにして標準化した

サンストリート新築工事
<工事概要>
場所 東京都江東区亀戸6−31−1
発注者 セイコーインスツルメンツ
設計 北山孝二郎+K計画事務所
規模 店舗棟=鉄骨造 地上2階 
駐車場棟=鉄骨造 地上5階 
敷地面積 24,521m2, 建築面積 15,872m2
延べ37,856m2
工期 1997年2月〜1997年10月
施工 東京支店JV施工




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マーケットニーズに対応した未来型SC建設の新技術