特集

直径68m、深さ55mの巨大な地下の空洞

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 東京ガス根岸工場(横浜市磯子区)に、世界最大のLNG地下タンクTL−42が完成した。 直径68m、深さ55mの巨大な地下の空洞に、一般家庭30万軒の1年分に匹敵する20万klのLNGを貯蔵する施設である。
 一般に地上式のLNGタンクでは、万一液が漏洩しても、周辺に広がらないようにするために、タンクの周囲に防液堤を築くなど、広大な敷地を必要とする。 しかし、LNGの液面が地表面より低くなる地下タンクの場合は、この防液堤は不要となる。 このようにLNG地下タンクは、限られた敷地を有効に活用することができる効率的で安全な貯蔵施設なのである。
 
東京ガス根岸工場 LNG地下タンクTL−42の外観全景

LNG(Liquefied Natural Gas)
 メタンが主成分の天然ガスを、−162℃に冷却して、体積を600分の1にした液化天然ガスである。


写真は鹿島月報より転載

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