特集:建設副産物のリサイクル![]() その先をめざすリサイクル技術の開発 当社では廃棄物として最終処分される量を抑え資源を有効活用するため,建設・産業副産物をリサイクル商品として再利用する技術開発も進めている。 更にこれから建設する建物等に対しては,完成後も含めて廃棄物の絶対量を減らすことも重要である。当社では,その建物のライフサイクル全般にわたって,総合的に廃棄物を低減させるための評価プログラムを開発し,設計計画段階から廃棄物低減をめざしている。 これらは循環型社会を見据えた先駆け技術の開発事例といえよう。
廃棄物から高品質タイルをつくる 高リサイクル建材〜エコタイルシリーズの商品化 エコタイルシリーズの主原料は,解体時の廃ガラス,廃セラミックス,あるいは下水汚泥と生活廃棄物の焼却灰等だ。これら廃棄物を50〜85%再利用した外壁・床用タイルで,同類の再生タイルに比べ廃棄物使用率が極めて高い高リサイクル建材である。日本環境協会からもエコマーク商品の認定を取得している。環境基準にも適合し,その安全性の高さは実証済み。カラーバリエーションも120種に及ぶ。 建設省関東地方建設局「建設新技術フェア関東99」最優秀賞,近畿建設協会「防災・救命テクノコンペ(リサイクル・環境調和型エネルギー編)」委員会特別賞,等受賞
廃棄物を削減しコスト評価を計画段階から考える LCW(ライフ・サイクル・ウェイスト=生涯廃棄物)評価プログラムの開発 建物の計画段階で,新築・リニューアル・解体といった建物生涯の各時点における建設副産物量とその環境影響度を予測するシステムである。これによって使用材料を変更し建設廃棄物が少ない建物へ計画変更したり,廃棄物処理・処分方法の再設定で,発生量やリサイクル率の向上を図る等,環境への影響負荷が少ない建物を可能にする。
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