特集:新たな中期経営計画――2006〜2008年度

Part 1 計画のあらまし
新たな中期経営計画は,ホテルイースト21東京(東京都江東区)で4月5日開催された「2006年度期首経営総合会議」の席上,骨子が発表され,5月18日の決算発表に合わせて対外発表が行われた。新たな中期経営計画の内容を紹介する。

1 名称: 鹿島グループ 中期経営計画(2006〜2008年度)

2 基本方針: 「顧客志向の徹底」「企業倫理の実践」

3 業績目標: 2008年度連結経常利益600億円以上,D/Eレシオ1倍程度

連結経常利益600億円以上を安定的に確保できる体制を構築し,さらに一段高い利益水準を目指す。同時に,前向きな投資とステークホルダーへの還元を図りつつ,有利子負債の削減と株主資本の充実を進めることにより,D/Eレシオ1倍程度の達成を図る。

4 事業戦略 : 建設本業の深耕と技術・営業の強化

中核である国内建設事業のさらなる競争力強化に向けて,顧客ニーズの高度化・多様化を踏まえた企画提案力,高い技術力とエンジニアリング力による受注営業力を強化し,収益力の向上を図る。
開発事業の積極的推進,環境事業やPFI事業の強化,建設周辺分野の拡充により,建設事業との相乗効果を追求し,グループ収益力の強化を目指す。

5 経営基盤:スピードある変革と社会からの評価・信頼の向上

経営環境の変化に即した業務・組織・人員体制の見直し,研究・技術開発の重点的推進等,経営の一層の効率化と企業競争力の向上を目指す。
内部統制推進室を設置し,全社的なリスク管理体制を含めた内部統制システムを整備・強化するとともに,コンプライアンスの徹底を図り,適正かつ効率的な経営に努める。
CSR推進室を社長直轄組織として機能を強化し,企業の社会的責任をより広く果たす。



Part 1 計画のあらまし
Part 2 中村社長に聞く
Part 3 事業戦略の推進