特集:鹿島のCSRを考える
もっと信頼されるためにありのままの姿を伝えるために
CSR(Corporate Social Responsibility)が,経営の大きなキーワードになっている。
企業は社会的な存在として,コンプライアンスやコーポレートガバナンス,利益による貢献といった最低限の責任を果たすだけでなく,社会とのコミュニケーションを通じて社会に貢献するとともに,自らも「信頼される企業」として持続的な発展を目指す使命を負っている。

「社業の発展を通じて社会に貢献する」ことを経営理念に掲げる当社も,CSR推進室などを中心に,CSRを具体的に展開するための「CSR指針」の策定に当たっている。

CSRの基本は「企業理念の誠実な実践」というが,概念は理解できても,具体的にどう運用するかとなると,それがなかなか見えにくい。
当社のCSRの方向と,企業が目指すべきCSRのあり方を探った。
鹿島グループのCSR
 
1. CSRの意味,背景

◇ 社会や時代の期待・要請に対して誠実に応え,公正な企業活動を通じ,多様なステークホルダーと
良好な相互関係を保っていくこと,そして,信頼される企業として社会の発展に貢献すること

◇ CSRが必要な普遍的理由
企業は社会のインフラや資源を活用して利潤をあげている組織体=公器であり,個人とは比べものにならない影響力を有している

◇ CSRが求められる時代背景
経済・社会のグローバル化の進展,地球環境問題の深刻化,企業不祥事の続発,資本市場における企業評価の多様化,個人の価値観・ライフスタイルの多様化,規制改革の進展に伴う企業の自律性への要請など


2. 鹿島グループにとってのCSRの意義

◇ CSRの基本姿勢
生活と産業の基盤となる良質なインフラや建物などの提供により,安全・安心・利便・快適性を実現し,社会に貢献することがCSRの基本(鹿島の経営理念のとおり,「社業の発展を通じて社会に貢献する」)

◇ 鹿島グループらしいCSRの追求
・お客様からエンドユーザーにいたるまで,“顧客”を広く捉える視点
・中核である建設事業の特徴を踏まえた展開
・本業を通じて培った“技術や知見”を,社会の大きな課題の解決に積極的に活かす

◇ 目指すところ
社員や協力会社等のビジネスパートナーが,鹿島で働くことあるいは鹿島と一緒に仕事をすることを
真に“誇り”であると思える企業グループになること

 interview
 鹿島のCSRの全体像・鹿島のCSR関連部署
 ア・ラ・カルト 〜建設業と鹿島とCSR〜
 メディアの眼〜いまこそCSR