研究・開発中
現在、技術研究所ではより安全で快適な作業環境を目指して様々な自動化・ロボット化技術の研究開発が行われている。大別すると、他分野で使っている既存のメカトロ技術を組み合わせて建設現場にふさわしいものを作る方法と、特殊な作業環境に合ったオリジナルの機械を開発する方法の二つがある。
揺れ動く部材をつかむロボット(スウィング・キャッチャー)
クレーンから吊り下げられ、揺れ動いている建設部材を自分でつかむことができるロボット。鉄骨部材などの吊り荷の位置と向きをロボットの目にあたる視覚センサで計測し、揺れを予測して、その動きに合わせてロボットの腕や手を動かす。これで荷をつかむ時のショックをやわらげ、力の小さなロボットでも作業ができる。将来、技能工の代わりに鉄骨組立作業などに応用できる。

鉄骨上を移動するロボット(クライミングロボット)
鉄骨建方工事で、柱や梁の上を自由に動き回るロボット。2組のハンドを交互に動かし、尺取虫のように移動する。安全性の向上の面で効果がある。将来溶接検査やボルト締めなど、高所作業への適用を考えている。

写真は鹿島月報より転載
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