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異径トンネルを1台で連続掘進

−MS(マルチステージ)シールド工法の開発・実用化−

 今月号では、現在横浜市南部処理八幡幹線下水道整備工事(横浜市磯子区)に おいて掘進中であるlS(マルチステージ)シールド工法碌Bこの工法は、当社 とコマツで開発・実用化した大径トンネルと小径トンネルを1台で連続掘削で きる世界初のシールド工法で、別名「親子シールド」と呼ばれている。

○なぜMS(親子)シールドが必要か
 一般に地下埋設物と呼ばれる電気・ガス・水道等は、幹線と支線あるいは上流と下流の地点では管の太さが異なってくる。 径の異なるトンネルをシールドで掘削する場合、異径の2台をそれぞれ掘進させ接合部の地盤改良後にドッキングさせる地中結合方式のほか、全線大口径方式、中間立坑方式等がとられている。しかし、工期短縮の観点や、都市部での立坑用地そのものの確保の困難さ等から、異径トンネルの連続掘削技術の開発が望まれていた。

○MSシールド工法の概要と特長
 MSシールド工法は、口径の大きな親シールド機で目的の位置まで掘進し、そこから口径の小さな子シールド機で到達地点まで掘り進むもの。子シールド機発進のための中間立坑や地盤改良ゾーンを必要とせずに、地中で親シールド機から子シールド機を直接発進させることができる。
 また、親・子シールドとも、アーティキュレート(中折れ)構造とすることによって、急曲線対応が可能となり、線形に対する制約が少なくなる。この工法は泥水式、土圧式等のシールド機の機種を問わず適用が可能である。

小シールドが離脱発進し小口を掘削


写真は月報KAJIMAより転載

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