MARCH 1997
鹿島の新しいエンジニアリング
土木・建築を中心に、その境界領域や中間領域においても社内のみならず社外の技術をも結びつけながら、プロジェクトをトータルにコーディネートしていくのが当社のエンジニアリングである。
当社では、昨年4月にエンジニアリング本部を設置し、これまで以上に品質の高いものを、より効率的に、そしてより安く提供することを目指している。
豊かな生活や力強い生産活動を実現するために、顧客ニーズはますます多様化・複雑化し、それに従い当社が果たす社会的使命・役割も、従来の建設業の枠を超えて、幅広くかつ奥深く対応機能を拡げていく必要がある。
今月号では、当社のエンジニアリングの新しい取り組みについて特集する。
KAJIMA450号を記念して
おかげさまで本誌は本号で1959年11月の復刊以来、450号目を迎えることができました。
今月号ではこれを記念して「KAJIMA」そしてその前身の「鹿島建設月報」のバックナンバーを振り返りながら、その歴史を紹介させていただくこととしました。
異径トンネルを1台で連続掘進
今月号では、現在横浜市南部処理区八幡幹線下水道整備工事(横浜市磯子区)において掘進中である「MS(マルチステージ)シールド工法」を紹介する。
この工法は、当社とコマツで開発・実用化した大径トンネルと小径トンネルを1台で連続掘進できる世界初のシールド工法で、別名「親子シールド」と呼ばれている。
北陸学園総合校舎新築工事 ―雪国の免震校舎の建設―
新潟県長岡市、JR長岡駅より歩いて5分のところで北陸学園総合校舎の建設が当社設計施工により進んでいる。
学校建築としては全国で初めて、また日本海側で初めての本格的な免震構法を採用した建物である。
北陸学園は、長岡調理師専門学校、北陸福祉保育専門学院の二つからなる学校で、現在の校舎は現場から約150m離れたところにあり、約500名の生徒が学んでいる。
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