特集

アジア各国で展開される建設

　当社のアジアでの工事は、溯ると1899年の台湾縦貫鉄道、戦後は1954年の賠償第一号工事ビルマ(現・ミャンマー)バルーチャン第二水力発電所などに始まる。その国のインフラストラクチャーをつくるために、日本から人も機械もすべて送り込んでの施工だった。今、海外での工事の場合、日本人社員は多くても数人。現地法人化が進み、日本人以外の社員の方が多い。協力会社(サブコン)も地元企業を使い、地域に根ざした建設を行っている。

■アジアの現地法人

カジマ・オーバーシーズ・アジアKOA
(KAJIMA OVERSEAS ASIA PTE.,LTD.)
1988年に100％の出資で設立されたアジア、オーストラリアの拠点会社。現地法人を統括し、建設事業、資機材調達、不動産開発、資金調達、関係会社への投融資を行う。社員数400名。そのうち日本人は50名程度。シンガポールに本社があり、香港、インドネシア、ベトナムに出張所がある。本社はパークウェイパレードビルにある。

KDA
(KAJIMA DESIGN ASIA PTE.,LTD.)
1992年にKOAの100％出資で設立されたアジア、オーストラリアの建築設計業務全般を統括する会社。ゼネコンで設計のアジア現地法人があるのは鹿島だけである。本社をシンガポールに置きフィリピン、マレーシア、タイ、インドネシアに設計室がある。社員数80名のうち、日本人は半数程度である。

中鹿営造有限公司
1983年に100％出資で設立された。台湾の建設事業を行っている。本社は台北にあり、高尾に出張所がある。社員数約120名。日本人は24名。

THAI KAJIMA CO.,LTD.
1985年に33％出資で設立された。タイにおける建設事業と開発事業を行っている。本社はバンコク市にあり、社員数250名のうち日本人は40名。

KAJIMA MALAYSIA SDN BHD
1989年に100％出資で設立された。マレーシアにおける建設事業を行っている。本社はクアラルンプールにあり、ジョホール、シャーラム、クアラルンプール、ペナンに営業所がある。社員数224名、うち日本人28名。

P.T.WASKITA KAJIMA CORPORATION INDONESIA
1975年に39％の出資で設立された。インドネシアにおける建設事業を行っている。インドネシアの政府系企業と当社の合弁会社。本社はジャカルタにある。

KAJIMA RESOURCES DEVELOPMENT CORPORATION
1984年に設立され、現在KOAの出資比率は40％。フィリピンにおける建設事業を行っている。本社はマニラにあり、社員46名のうち日本人は３名。