設計施工を生かした工場建設(1)

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 東南アジアでは、急激な円高以降日系企業をはじめたくさんの企業が進出している。 特に自動車や重電・家電製品が多い。 最近ではそれぞれの系列ごとに親会社にあわせて日系の中小企業の進出も盛んだ。 アジア各地では、ヨーロッパの影響で設計と施工をゼネコンが一貫して行うという概念がなく、設計してから施工会社を入札で決めるケースがほとんどである。 その中にあってゼネコンで唯一設計部門のアジア現地法人(カジマ・デザイン・アジア=KDA)を持つKOAは、設計施工の強みを生かし、特に日系企業の工場を数多く施工している。 継続したメンテナンスも欠かせない仕事の一つである。
ファーストキャビテ工業団地
(フィリピン)

 この工業団地では日系企業を中心に家電・重電関係の工場建設が進められている。 KOAでは今年に入ってから日立コンプレッサー工場、日本無機工場を次々と建設した。

ジョホール州の工業団地
(マレーシア)

 マレーシア南部ジョホール州パシルグダン工業団地では、日立、CMK、住友ベークライト、松下などの工場群を設計施工。 セナイ工業団地では日立物流、日立CDT、リットンを、タンポイ工業団地ではケンウッドの工場をそれぞれ手がけている。

シャーラム工業団地
(マレーシア)

 首都クアラルンプールの歴史は10年以上と古いが、特にここ数年家電品の工場を中心に新しい工場群が次々と生まれている。 当社は松下、日本電気硝子、住友金属鉱山、JVC、フィリップス、タイロン、日東電工、三井金属鉱山、住友電工、信越化学などの工場群を手がけており、現在までの施工床面積は40万m2に達する。

ミネベア工場群
(タイ)

 首都バンコクから北へ車で約2時間。ロッブリにあるミネベアの9つの工場群と独身寮・家族寮。 そのほとんどを当社が手がけている。 工場の延床面積は11万m2にものぼる。 現在建設中の工場はフェライト工場。一社の工場群としてはタイ国内最大規模である。

ロジャナ工業団地
(タイ)

 首都バンコクの北にあるロジャナ工業団地には80近くの工場があり、その約6割が日系企業である。 当社はここでサンヨー半導体、東北パイオニア、パイオニア、住友金属鉱山など7工場の施工実績がある。

イースタンシーボード工業団地
(タイ)

首都バンコクの南東約190kmにあるこの工業団地で、延床面積12万m2という大型工場の建設が始まった。 マツダのAAT自動車工場である。完成するとタイ国内での需要が見込まれるピックアップトラックが年間10万台生産される。

日立ブラウン管工場
(マレーシア・パシルグダン工業団地)

ミネベアフェライト工場
(タイ)

パイオニアカーオーディオ工場
(タイ・ロジャナ工業団地)

住友金属鉱山リードフレーム工場
(タイ・ロジャナ工業団地)


写真は鹿島月報より転載

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