水曜会:社内講演会の記録
第88回 2017年9月6日(水)
香山 壽夫香山壽夫建築研究所
建築を造る喜こび
東京大学伊藤国際学術研究センター、安田講堂改修、ロームシアター京都など、数多くの公共建築を手がけてこられてきた建築家・香山壽夫氏による講演会。
「建築を造る喜こび」を見出すに至る軌跡を、ルイスカーンとの出会いやペンシルベニア大学での留学体験などを交えながら、歴史的建築や自身の作品・経験を通して紐解いていく。優しく丁寧に説明して下さる香山氏の講演は、大学の授業を回顧させるような温かな会であると同時に、建築を造る時の高揚や期待感を呼び覚まし、仕事への自己啓発に繋がる講演会であった。
自分が生まれる前から設計活動に携わっている香山氏から、改めて設計の初心にかえるような講演を聴くことができ、日々の仕事を省みると同時に、香山氏から受け取った「建築を造る喜こび」のエネルギーを、私も自分の仕事に還元していきたいと強く思った。

香山 壽夫
- 1937年
- 東京生まれ
- 1960年
- 東京大学建築学科卒
- 1965年
- ペンシルバニア大学
美術学部大学院修了(M.Arch) - 1968年
- 九州芸術工科大学助教授
- 1971年
- 東京大学助教授、
香山アトリエ(現 香山壽夫建築研究所)設立 - 1982年
- ペンシルバニア大学
客員教授 - 1986年
~97年 - 東京大学教授、工学博士
- 1995年
- アメリカ建築家協会
名誉会員(Hon FAIA.) - 1997年
- 東京大学名誉教授、
明治大学教授、以降多数の大学教授を歴任 - 現在
- 香山壽夫建築研究所所長、東京大学名誉教授