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設計担当者のコメント

京王プラザホテル リニューアル

建築設計の立場から 
-プラザ再興=最高!-

植野 糾

1968年「京王プラザホテル」は、新時代を象徴するシンボルとしてオープンした。ホテル生活になじみの薄い市民も、食事や婚礼やイベントで「プラザ」に集い来ては、お洒落な都会感覚を新鮮に感じ取った。

時代はめぐり、市民も新宿も成熟し、ホテル大改修の時期を迎えた今、われわれプロジェクトメンバーで共有した改修コンセプトはひとこと「プラザ再興=最高!」。往時のように先進的都市文化を求めて人々が賑わうことを願ってのものである。実際の企画・設計に当たっては、多くのデザイナー・コンサルタントとの共同作業となった。日建設計・ハッシュベドナー(米国)・GAデザイン(英国)・剣持デザイン・KID、そして料飲コンサルの桑原経営研究所などである。施工においても、営業しながら、工事手順を模索しながらの超短工期となり、新築以上の知恵と技術が盛り込まれたプロジェクトであった。

設備設計の立場から 
-超高層ホテルの厨房システム再構築-

村田 和也

竣工後30年を経て、老朽化した料飲・宴会部門厨房の機能更新を進めている。厨房コンサルタントであるフードサービスエンジニア(FSE)が、全館厨房のセンターキッチン化のマスタープランを構築し、それに鹿島が法規・構造・設備インフラのチェックを加えて、大胆とも言える修正提案を行った。2004年度の本館センターキッチン改装工事では、本格的な仮設ベーカリー・ペストリーの構築が大きな課題であったが、ホテル、FSE、鹿島現場・設計のチームワークにより難局を乗り切った。
ホテルの厨房改装リーダーからは「リニューアルはできるかできないかではなく、やるかやらないかだね」という自信溢れるコメントをいただいた。

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