次世代の国際音楽文化都市 アクトシティ浜松完成

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 JR浜松駅を見下ろすように、 巨大なタワーがそびえたっている。 これは、 旧国鉄の 東海道本線高架化事業及び、 貨物駅の移転などにともなって 浜松駅前の一等地に生じた 4.3haの広大な土地を、 浜松市が取得し、 21世紀に向けた 新しい都市づくりを目指して 打ち出した、 国際コンベンションシティ構想の一環で、 音楽文化都市構想として 建設された複合都市 “アクトシティ浜松” である。 楽器の街、 音楽の街浜松をイメージし、 デザインされた 当プロジェクトは、 本年10月にオープンした。  今月号では、 このアクトシティ浜松が奏でる シンフォニーに、 耳を傾けてみよう。

4つのゾーンで形成された街

 アクトシティ浜松は、 A〜Dの4つの施工街区に分けられ、 建設が進められた。 Aゾーンは、 市の施設で、 大・中ホールと、 コングレンスセンターから 成っている。 Bゾーンは、 民間の施設で、 オフィス、 ホテルと 商業施設で形成された 超高層ビル、 アクトタワーである。 C,Dゾーンも市の施設で、 Cゾーンは展示イベントホール, Dゾーンは、 現在施工中で、 来年4月に楽器博物館、 研修交流センターとしてオープンの予定である。

ショパンに会えるAゾーン

 浜松駅のバスターミナルから 地下通路を抜けると、 サンクンガーデンと呼ばれる広場に出る。 Aゾーンのテーマである、 音楽と文化の交流を 象徴するかのように、 楽器を象った数々のモニュメントと、 小さな屋外ステージがある。 ステージのある広場に面して建つ 5階建の建物の中に、 市施設のコングレンスセンターと、 大・中2つのホールがある。 文化の交流を図る コングレンスセンターは、 大〜小13の会議室を持ち、 国際会議に対応するプレス対応型や、 4カ国同時通訳機能をもつ ブースの設備された会議室を始め、 50人から500人まで あらゆる規模に合わせた会議室が 配置され、 全館あわせると2000人の 会議開催が可能である。


写真は鹿島月報より転載

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