特集:生まれ変わった街 広島・段原

段原地区の再生



●原爆の被災を免れた段原地区

 広島イ−ストは、広島市東部の段原地区に位置し、比治山の麓にある。原爆投下時には、比治山の影となり、被災を免れた地域である。戦後の復興期に、緊急避難地としての役割を担った同地区は、徐々に過密化し、防災面や衛生面など様々な問題が指摘されるようになり、次第に戦後の都市復興から取り残されていった。

 終戦から27年後の1972年に、広島市が「安全で快適な街づくり」に向けての計画を発案し、ようやく段原地区の再開発事業が動き始めた。




1978年頃。左側に見えるのが比治山、
その手前に広島女子商学園がまだある。

●広島市最大規模の複合施設

 広島イ−ストは、広島市が進めている段原再開発事業の核となるもので、市東部に新しい商業・文化の拠点となる施設をつくるものである。敷地面積約1.7ヘクタ−ル、全体延床面積約106,250m2と、当社にとって東京イ−スト21に次ぐ大規模複合開発事業である。

 住民の意向をできるだけ反映させ、地域の特色を活かした、さらには地域の活性化につながる施設づくりを目指し、大型商業施設をコアとし、オフィスを組み合わせ、複合施設としたものである。



段原地区の再生        |広島イースト周辺環境の変貌
広島市の新しいシンボル誕生